自由ベトナム行進曲
【作曲】ドアンクァンハイ 【訳詞】関 忠亮 【MIDIデータ作成協力】Iwakichsky 1.若いわれら人民のため 希望の道ひらく 自由のくにとり返すまで 強く闘うわれら 奴隷のようにこき使う者 占領者を追い返せ 解放のくに築くわれら 若いベトナム兵士! 2.この苦しみはげしくとも それは尚つづかぬ 解放の時決する今 強く闘うわれら 想いおこせホーチミンの声 南のわかものよ 闘いとれ幸いの国 自由ベトナム兵士! 闘いとれ幸いの国 自由ベトナム兵士! この歌は1954年に日本に紹介され、フランスから独立を勝ち取ったときの愛唱歌だそうです。史上唯一アメリカと戦争をして勝った国ベトナムに一度は行ってみたいものです。 右の写真はシガレットケースです。 ベトナム戦争でベトナムの高射砲によって撃墜された飛行機(パイロットは死亡)から作られたもの。 フィリピン人ジャーナリストが当時現地で入手したものを友人がもらい、更に私がもらい受けました。(Iwakichsky) |
旧宗主国というのは、今でもかなりの影響力を持っているようで、フランスに行けば、ベトナム料理屋さんって結構目に付くんです。オランダのホテルのフロント嬢は、お母さんはインドネシア人、という人がいました。
この曲は、フランス帝国主義に植民地化されたベトナムの独立の歌ですが、当時、フランスはベトナムでどんなことをやっていたんでしょうか?歌詞のように「奴隷のようにこき使」っていたんでしょうね。例えば、有る国で文化的生活を送るためには、一日にUS$5が必要とします。しかし、US$1でも何とか生きていける場合、そこで、その国の人をUS$1の日給でこき使うのが「奴隷的処遇」と云うのでしょうね。また、その人が生み出す価値がUS$17で再生産と利益のためにUS$6必要な場合、US$10が「収奪された」というんでしょうね。
何をいいたいのか、というと、例えば、ユニクロが従来日本では5,000円(生産原価 2,000円=US$17として)していたフリースを1,980円(生産原価 750円=US$6として、いずれも仮定ですが)で売り出すと云うことは、結果的に、中国の繊維産業労働者は、もっと文化的な生活が送れるはずなのに、日給US$1しかもらえず、かつ、生産物の価値としてUS$10を失っているわけです。現代の世界では、この失われたUS$10はどこへ行ったのでしょうか。結局、われわれが、安い安いと言って飛びついている結果がこれなんですね。日本の繊維産業は衰退する、中国の労働者の生活水準は何時までも上がらない。ヘンテコなスパイラルに落ち込んでますね。(中国の逆帝国主義という人もいましたっけ)
製作日誌:
平成15年3月8日 | IwakichskyクンからMIDIデータをいただきました。まず、歌詞からご紹介します。 |
平成15年3月13日 | MIDIデータをアップしました |
平成15年6月27日 | 撃墜した米軍機のジュラルミンの機体で作られたシガレットケースの写真を追加 |
平成15年7月6日 | 池ヶ谷さんのご指摘で1番の歌詞の訂正。占領者追い返せ→占領者を追い返せ テンポを行進曲並みに120にダウンしました。(元は140) |