俺は旋盤工
【作詞】東海のうたごえ第1回創作活動者会議
【作曲】林 学
【編曲】大西 進
【MIDI作成協力】マルちゃん
俺は旋盤工 油が友だ
にらむマイクロ仕上げたしごと
エーイエイ ただのいつつ(いつつ)
エーイエイ ただのいつつ
俺は旋盤工 油が友だ
待ったぞ待ったぞ昼のサイレン
エーイエイ ひとやすみ(ひとやすみ)
エーイエイ ひとやすみ
俺は旋盤工 油が友だ
みまわるオヤジが横目で睨む
エーイエイ 負けないぞ(負けないぞ)
エーイエイ 負けないぞ
俺は旋盤工 油が友だ
みんなで腕組みゃ心はひとつ
ソーレ 胸をはれ!(胸はって)
ソーレ 前進だ!
1962年の作品です。
当時、大西進は名古屋に住んでおられたのですね。
名古屋方面のうたごえの創作活動で作られた曲ですが、旋盤工のグループが詩を作り、やはり、ご自身も旋盤工だった林学が曲をつけています。
エーちゃんの中学生時代は、ちょうどこの頃です。
「技術家庭」で、旋盤はなかったですけど、丸棒を加工して文鎮つくりをやりました。その際に、ノギスやマイクロメーターを使った精密測定について勉強をした記憶があります。確か、1ヶ月かかりで、丸棒の下を削って平らにするんですが、これが結構難しくて、ピタッと紙に吸い付くような文鎮は出来ませんでした。
それから45年
世の中はロボットの時代になり、旋盤工は旋盤ロボットに。
携帯電話を作るための金型は、あまり精度が必要でないためコンピューター制御の完全自動化による製造になっているらしいです。って、このまえNHKでやってました。
金型などの一部の精密加工に手作業での製造が残っているらしいです。
一昔前に、ウォークマン(初代のカセットプレーヤー型の奴です)が全盛のころ、カセットテープのプラスチックケース(カセットハーフ)を作るための金型ってかなりの精度を要求されてました。
それ以前は、ラジカセにしても、テープレコーダーにしても100V電源で大きなモーターを回していたため、多少のズレがあっても、かなりの力(高トルク)でテープを回してました。
ところが、小型化が進み、超小型モーター、それを動かすのは1.5Vの電池一本。こうなると、トルクが小さいためカセットハープはかなり精巧に出来ていないと、テープがスムーズに回転してくれませんね。
逆にいうと、精密金型の技術があったからこそ、SONYのWALKMANは陽の目を見たということもいえますよね。
こうした精密金型の製造技術って日本のお家芸だったのですが、かかる技術がドンドン中国に流出しているのは非常に残念なことです。
同じようなことを「いつでも夢を」にも書いておりますので、そちらのコメントも改めて読み返していただければ幸いです。
ところで、仕上がりが日に5つってちょっと生産性が低すぎはしません。そりゃ、おやじも睨みますよ!
アハハ、この創作グループの方々は、文鎮じゃなくもっと高度な加工品を扱っていたんでしょうね。
製作日誌:
平成18年7月8日 | 歌詞のみ |
平成18年7月28日 | MIDIをアップ |