三池の主婦の子守歌
【作詞】荒木栄
【作曲】荒木栄
1.雨の降る夜は辛かろね
ホッパーにらんで夜明けまで
無口のあんたが火を囲む
ビニール小屋に届けたい
腹巻き 綿入れ 卵酒
2.小さなこぶしを振り上げて
「警官帰れ!」と叫んだ子
目玉を命を奪われた
たぎる仲間の憎しみを
この子に 孫に つがせよう
3.燃える三池の火の柱
拡がれ国の隅々に
かぁちゃん達の正しさが
勝利の朝を呼んでいる
眠れ 坊やよ 安らかに
三池闘争の最高潮時期1960年5月には、全国各地から支援隊が馳せ参じてます。うたごえ行動隊も全国から組織されて現地におもむいます。大谷社宅を訪問して、取材する中で、留守を守る主婦の方々から寄せられた意見は、組合分裂の悔しさ、警官への憎しみ、ホッパーを守る夫たちへの愛情にあふれてました。これらの語りを涙ながらにノートに書きとめた荒木栄の情熱の発露がこの曲の中に詰め込まれています。
製作日誌:
平成14年11月19日 | 歌詞のみ |
平成14年12月12日 | MIDIデータを作成。8分の12拍子というのは難しかった。 |
平成15年7月6日 | 池ヶ谷さんのご指摘で3番の歌詞の訂正。火と柱→火の柱 |
平成18年4月11日 | 歌詞の訂正。「勝利の朝を叫んでる」は「勝利の朝を呼んでいる」でした。 |