エルベ河
HOMESICKNESS
THREE SONGS FROM MEETING ON THE ELBE

【 作詞者 】ドルマトウスキー DOLMATOVSKIJ EVGENIJ ARONOVICH 
【 作曲者 】ショスタコービッチ SHOSTAKOVICH DMITRIJ DMITRIEVICH 
【 訳詞者 】音楽舞踊団カチューシャ

この曲の歌詞は、「インタラクティブ配信で外国作品を可視的利用する場合の許諾条件」に合致しないため、掲載が出来ません。
ともしび歌集「うたの世界533」などをご参照ください


ロシアの有名な作曲家ショスタコービッチにこの歌は1949年に作られた映画「エルベ川の邂逅」の主題歌です。原題は「抒情歌」男声合唱が原曲です。

ところで、エルベ河は、ドイツに流れる川。ドレスデンからハンブルグにかけて、雄大な流れをたたえています。源流は私の持っている中学地図帳ではわかりませんでした。

歌詞を読んでいると、ロシアの川のようですが違います。1944年4月29日にベルリンを陥落させたソヴェト軍がアメリカ軍と劇的な邂逅をしたのがエルベ河です。ロシア兵がふるさとを思い出しながら歌った歌なのでしょう。
2002/05/25 本段追記
当初、ソヴィエト軍がドイツ軍と遭遇した...と記載しておりましたが、「三套馬車」さんからのご指摘で、邂逅したのは、ソヴィエト軍とアメリカ軍です。1945年4月25日、スターリングラードから西進してきたソビエトの第五守備隊は、エルベ川のほとりの町トルガウTorgauに着きます。ここで、ノルマンディーから東進してきたアメリカの第一軍とばったり出会います。両者の兵士達は、この劇的な出会いを喜び持っていた飲み物、帽子、ボタン、写真などを交換し合ったそうです。
映画「エルベ川の邂逅」はこのとき、両国の若き兵士達が「青年は二度と戦場で相まみえない」と誓った模様をテーマにしてます。残念ながら、その期待はまったく正反対の方向で裏切られてしまったことは、その後の冷戦体制のもとでの歴史が物語ってますね。

なお、1番の歌詞二行目後半は、社会思想社「世界歌謡集」1970年版を参照して「なつかしふるさとの地」としてこのページを作成してましたが、メールで「なつかしソヴェートの地」のはずであるとご指摘をいただきました。
日本ビクターのデラックス盤「ロシア民謡のすべて」の歌詞カードを調べたところ、同じ楽団カチューシャの訳詞で「なつかしソヴェートの地」となってました。
確かに私の記憶でも「ソヴェートの地」です。JASRACさんのご指導により、訳詞を掲載しておりませんが、ソースでREM文化されている部分を修正しました。(この項、平成14年3月26日)

ところで、川について、私のいろいろな経験を。
エルベ川はドレスデンで見ましたが、茶色に濁った川でした。きれいな清流というのはあまりお目にかかれません。渋谷の古川の方が、きれいなようです。
ウィーンの美しき碧きドナウもいつの話なんでしょう?
ライン側の源流、Stein-am-Rheinでもあまりきれいではありません。
1994年暮れの大洪水の時は、滞在していたデュッセルドルフは事無きを得ましたが、隣町のケルンは水没寸前でした。
ブンガワンソロ、中部ジャワの有名な河川でも、楽しみにして行ったら、土地の人がしゃがんでウンチをしてました。
あまりよい経験がないのですが、スイスの山Titlisに登って行く途中の渓流は、氷の粒が解けきっていない為、水の色が乳白色でした。これは感激をしました。
ハルピン郊外の松花江は10年以上も前の1月15日に訪れたのですが、完全に凍結しており、氷を切り出して、氷祭りをやってました。

JASRAC情報

製作日誌:
平成10年6月28日 初版
平成13年7月1日 翻訳歌詞をREM文に変更
平成14年3月26日 歌詞の修正
平成14年5月25日 第二次世界大戦時の記述の修正