波浮の港

【作詞】野口 雨情
【作曲】中山 晋平
【MIDI作成協力】マルちゃん

磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る
波浮の港にゃ 夕焼け小焼け
明日の日和は
ヤレホンニサ 凪るやら

船もせかれりゃ 出船の仕度
島の娘たちゃ 御神火ぐらし
なじょな心で
ヤレホンニサ いるのやら

島で暮らすにゃ 乏しゅうてならぬ
伊豆の伊東とは 郵便だより
下田港とは
ヤレホンニサ 風だより

風は潮風 御神火おろし
島の娘たちゃ 出船の時にゃ
船のとも綱
ヤレホンニサ 泣いて解く


日本ビクター蓄音器株式会社が創立され、昭和3年に発売された、第1回レコードの曲です。

依頼をうけた、野口雨情は、1枚の写真をネタにこの曲を作ったといわれてます。後で地図を確認して、「しまった!波浮の港からは夕焼けは見えないんじゃないか」って青くなったでしょうね。

また、この地図、Googleマップからですが、元町港の名前が見当たりませんが、点線で航路は示されています。
西風の時は岡田港(空港の東側)が,東風の時は元町港が利用されています。
緯度的には、下田は波浮港のちょっと南になります。
波浮港が漁船の避難港,南の島々への中継港という性格を考えると、郵便便りも元町港の方へ行っていたんじゃないかなと思ってます。

大島へ行ったのは、昭和46年ごろ。入社間もない頃です。
竹芝桟橋(だったかな)を夜中に出て、早朝に大島到着です。
現在は、高速ジェット船で2時間の船旅。
これから椿まつりも始まりますので、ちょっと行って見ようか、って気にさせる所要時間ですよね。

JASRAC情報

製作日誌:
平成18年1月9日 歌詞のみ
平成18年1月28日 MIDIを作成
平成18年4月15日 2番の歌詞の4行目の「祈るやら」は「いるのやら」でした