日出生台によせて
【作詞】森田ヤヱ子
【作曲】藤原富枝
やわらかにふくらんだ風が
あたたかく野面(のづら)をなでてゆく
日出生台(ひじゅうだい)におとずれる春は
変わらぬふくよかさをいだき
木々の芽も花のつぼみも
ものみながふくらむ春よ
日出生台(ひじゅうだい)にめぐりくる春は
きよらかな水面(みなも)にかがやき
由布岳(ゆふだけ)をはるかにのぞみ
若草に群がる牛が
「もう」と啼く砲弾の音に
おののいて背すじを立てる
ふくいくと大地を育て
冬去れば花ひらくかをりは
日出生台(ひじゅうだい)にみちみちて溢れ
大いなる自然をとりまく
大いなる自然をとりまく
藤原作品11曲目、森田コンビの5曲目は大分県の米海兵隊演習施設「日出生台(ひじゅうだい)」を取り上げた曲です。
1・2・4番は4拍子ですが、3番は森田さんの思いを凝縮させて3拍子で構成してます。
4番の「ふくいくと」。あまり聞かない日本語ですね。「馥郁」と書いて、よい香りのただようようすをあらわしています。
さて、大分県日出生台について
場所は、このへんです。
温泉町湯布院の近くにこんな所があったのですね。
こんな一等地で演習をやるなんて。海兵隊がなんで山の中で?
アリゾナだって、ロッキー山脈だって、自分ちにあるでしょ。
わざわざ高い旅費を払って来なくってもさ。
アメリカ政府は、貿易赤字が過去最高って行っているけど、余計なお世話を焼くからだよね。
でもね、日本の「思いやり予算」のおかげで日本での駐留費は日本が面倒見るから旅費を出しても安上がりなんですね。
たとえば駐留しているときに米兵が交通事故を起こしたとする、その弁償費用も日本が持つ。
1千万かかっても、とか。
日本への出張中だからね。
更に、米軍の宿舎は日本の平均の家屋より広いし、横田基地ではだめだと思ってゲームセンターを要望したら、日本が建ててくれたって喜んでましたよね。ずいぶん前だったけど
おいおい、本当かよ!
米海兵隊の演習場問題については、北の大地・北海道でも。
矢臼別については、森田・藤原コンビの防風林をお聴きください。
JASRAC情報はありません
製作日誌:平成16年5月15日 | 歌詞とMIDI |
平成16年5月16日 | 作曲者からの依頼で3番のメロディを修正 |