いのちの花ひらけ

【作詞】そのだてつみ
【作曲】ふじわらとみえ

いつの頃から 始まったのだろう
見えない鎖に つながれて
互いに競わされ 絆断たれて
心傷つき 追いつめられて
聞こえていますか いのちの鼓動が
とどいていますか いのちのうたが

いつの頃から 失くしたのだろう
森も海も空も 変わり果て
抱かれることもなく 愛されもせずに
みとられることもなく いのち奪われ
聞こえていますか いのちの鼓動が
とどいていますか いのちのうたが

やさしい心で 手をつなぎ
やさしいまなざしで 言葉交わし
あなたのいのちに 私のいのちに
まっすぐに向き合い 

のぞみを捨てずに 手をつなぎ
明日を信じて 言葉交わし
あなたのいのちを 私のいのちを
このうたにこめて うたおう
いのちの花 ひらけと 


2月の九州のうたごえ創作交流会にそのだてつみの課題詞に、ふじわらとみえが曲をつけたものをMIDI化しました。

競争のないところに進歩は生まれないといいますし、経済発展の中である程度の自然の犠牲はやむをえないという論がありますが、そうだろうか?ってこの曲は問うています。

確かに競争がなければ停滞するでしょう。
しかし、競争があれば、勝ち組と負け組が発生することになります。
日本には、そのためのセーフティネットとして終身雇用という非常に独創性の富んだものがあったのですが、これがいつの間にかなくなってしまったんですね。
これが何時頃か、というと、やはりプラザ合意あたりかな?1980年代の半ば。
このころからグローバル化の推進=国際競争力の強化が叫ばれ始め、円高の見返りに国際的な競争に勝ち残ることが一義的になってしまったんですね。
原料を輸入して製品を輸出して外貨を稼ぐビジネスモデルしかない日本にとって、いかに製造コストを下げるかがポイントで、その重荷になるセーフティネットをはずしてしまったのですね。

自然破壊が言われ始めたのは何時頃からだろう。
昭和30年代に化学工業が飛躍的に発展してきたころでしょう。
当時、自然保護なんて眼中になかったし、そんなことを考えていたら経済発展が遂げられなかった、と言う面もありますが、そのために失ったものの大きなこと。
で、いま新興国などが経済成長を目指している中で自然について省みるゆとりがないことを誰が責められるのか。難しいところです。

少なくとも、僕たちにちょっとだけでも出来ることは、
例えば、100円ショップで安いものを買うんじゃなくって、フェアトレードのものを買うとか。
まだまだ、生活の改善のなかにそのヒントはあると思います。

この曲の訴えたいことを具体的に示すとこういうことになるんじゃないでしょうか。

ピアノ譜はこちらから



JASRAC情報

製作日誌:
平成19年3月4日 歌詞のみ
平成19年3月5日 MIDIをアップ
平成19年3月7日 大幅に変更しました。
平成19年3月10日 1節目と2節目の間に間奏的に1小節追加
3節目と4節目の間のコード進行をD7・G7という展開に
平成19年3月11日 最後のコーダの部分の対旋律を作曲者の意向により変更しました。
平成19年12月22日 テンポを86にダウン。さらに、歌いだしにややタメを入れてカラオケ風に歌いやすくしました。
これは、2008年3月22日に福井で開催される「うたごえよ広がれ!ふじわらとみえオリジナルコンサート」ではるかさんが歌うために調整の依頼があり、対応したものです。 また、5月24日に久留米で「ふじわらとみえの創作曲をつむいで・・・藤原富枝と仲間たちのびっくり玉手箱」を開催するそうです。
うたごえ60周年を飾る素晴らしいオリコンになったらいいですね。
平成19年12月23日 ピアノ譜へのリンクを追加