泉のほとり
U KRINITSY

【 作曲者 】ノヴィコフ NOVIKOV ANATOLIJ GRIGOREVICH 
【 作詞者 】アルイモフ ALYMOV SERGEJ J 
【 訳詞者 】井上頼豊、川尻泰司、長沢勝俊

泉に水くみにきて娘らが話していた
若者がここへ来たら冷たい水あげましょう
緑の牧場にひげづらの兵士がやって来て
冷たい水が飲みたいと娘らに頼んだ
 美しい娘さんひげ面を見るな
 兵士にゃひげも悪いものじゃない
 わたしは陽気な若者

ふた月もの戦いでひげも髪ものびたのさ
このむさくるしいなりを娘さん許してくれ
そこへ床屋の兵隊がきて「ひげ面は集まれ」
みるみる若者は魔法の水で洗ったようになった
 (以下同じ)

娘らのひとみは燃えほがらかに歌がおこる
三人は愉快そうに輪になって踊り出した
歌えバイヤン愛の調べを若い血は燃える
胸の火は戦うときも消えぬ人民のほのお
 (以下同じ)

楽しみのときは過ぎた今しばらくさようなら
平和を戦いとってまたみんなで踊ろうよ
矢のようにかけて行く勝利の日めざし
若者に名残はつきぬ娘らの歌は流れる
 (以下同じ)

(番外編)
泉に水くみにきて兵士らが話していた
娘がここへ来たら冷たい水あげましょう
緑の牧場にひげづらの娘がやって来て
冷たい水が飲みたいと兵士らに頼んだ
 美しい兵士さんひげ面を見るな
 娘にゃひげも悪いものじゃない
 わたしは陽気な若者

(番外編その②)
泉に汲み取りに来て屁しながら話していた
............

(番外編その③)
1.ある年の夏の海で ぼくらは知り合ったのさ
  もえるような太陽が ふたりを友だちにした
  青い海 白い砂浜 空はすみわたり
  ぼくらは瞳をかがやかせ たくさんの話をした
   *いつの日もほがらかに 元気よくうたおう
    離れていても心はひとつ ぼくらはいつも仲間さ

2.毎日がすばらしくて 朝は朝日のうたを
  夜は夜で星たちと 波のうたを聞いていた
  つかまえたさかなのことで ふたりはけんかして
  口もきかずにいたけれど すぐになかなおりをした
   * くり返し

3.夏の日に終わりがきて ふたりは別れたけれど
  来年の夏がくれば あの海辺でおちあおう
  冬がきて春がすぎたら やがて夏になる
  おたがいに1年たって ふたりはまた握手する
   *くり返し

〈日本語詞 きむらいずみ〉

ウグイス ほらさそってる
里山に春が来たよ
木の芽萌え 森の息吹
菜の花 そよ風ゆれ
 春の山にハイキング 足どりも軽く早く
 あなたと腕を組んで  春風もさわやか
※うつくしい里山へ
 一人では行くな
 弾む心が水面に映る
不思議な泉のほとり

ひまわり ほら咲いている
里山にも夏が来たよ
青々と森は深く
木漏れ日 涼風にゆれ
 夏の夜に大輪の 花火が美しい
 ゆかた姿の私と どっちがきれいかな
 ※ くりかえし

コスモス ほらゆれている
里山に 秋が来たよ
赤 黄色 森は染まり
稲穂に 風吹きわたる
 笛の音に心も躍る
 若い血は燃える
 実りの秋のよろこびに
 祭りの夜はふける
 ※ くりかえし

スズメが ほら呼んでいる
里山に 冬が来たよ
白い光 森をつつみ
春待つ芽がふくらんで
 雪山にシュプール描く
 スキーの得意なあなた
 下界では不器用だけど
 ゲレンデではヒーローさ
 ※ くりかえし


こんな他愛も無い替え歌ですが、結構面白がって歌ってました。中学で習ったときは1番と2番だけでしたが、3番4番があったのですね。もっとも文部省のお墨付きをもらえそうな歌詞ではないですが。
この曲は「ともしび」「カチューシャ」などのソヴィエト歌曲と共に第二次世界大戦の最中に生まれたものです。世の中、平和に楽しく、脳天気でいたいものですね。

[H17.3.24]
泉のほとりのメロディですが小学校では「ともだちの歌」として習うらしいです。上述の番外編その③という歌詞がそれ。掲示板での書き込みスレ#4249(あわれさん)から転載しました。
ワルシャワ労働歌も「はるかな青空」として音楽の教科書に載っているとか。

JASRAC情報

製作日誌:
平成11年7月 MIDI初版。但し、2番まで
平成17年3月19日 MIDIの手直し
1.間奏を新宿「ともしび」の伴奏をコピー
2.MIDIをフルコーラス分に拡大
平成17年3月24日 「ともだちの歌」としての歌詞の掲載
平成17年5月3日 2番の歌詞に余計な物が付いてました。「水で[顔を]洗った~」
平成23年6月25日 音楽センターから新訳がリリースされました。
山形のきむらいずみさんたちが作ったものですが、
原曲が「戦場の兵士の休日の場面」という設定ですが、ということは、その後また戦場に赴くということであり、そう考えると陽気に歌い飛ばすのもちょっとね、ということ。