革命歌

【作詞】築比地仲助
【作曲】楠 正一
【MIDIデータ作成協力】Iwakichsky

1.嗚呼革命は近づけり 嗚呼革命は近づけり
  起てよ白屋襤褸(らんる)の児 醒めよ市井の貧窮児
  見よ我自由の楽園を 蹂躙したるは何者ぞ

2.見よ我正義の公道を 壊廃したるは何奴ぞ
  圧制横暴迫害に 我等は何時まで屈せんや
  我脈々の熱血は 飽迄自由を要求す

3.我等に自由なからずば むしろ墳墓を選ばんと
  我が同胞は露国にて 絶叫しつつあらざるか
  春爛漫の花さえも 権門勢家の為に咲き

4.秋玲瓏の月さえも瑤台朱閣の為に照る
  我が子は曾(か)つて戦場に 彼等の為に殺されき
  老いたる父もいたましく 彼等の為に餓死したり

5.ああ積年の此の恨み 委か争(いか)で報いで止むべきや
  我等は寒く飢えたれど なお団結の力あり
  ああ起て、君よ、革命は 我等の前に近づきぬ

6.農夫は鋤鍬とって起て 樵夫は斧をとって起て
  坑夫はつるはしとって起て 工女は梭(おさ)をとりて起て
  森も林も武装せよ 石は何故飛ばざるか

7.我等の眥血(しけつ)下っては やがて染めたる赤色旗
  高く掲げて惨虐に 反逆すべく絶叫せよ
  ああ革命は近づけり ああ革命は近づけり


 1908年の「日本平民新聞」で発表されたもの。当時誰もが知っていた「嗚呼玉杯に花うけて(一高寮歌)」の替え歌。これも「富の鎖」と共にネット販売されているキングレコードに収録されているものです。現在では使われていない綴りが多く所々読み方が解りません。(Iwakichsky)

JASRAC情報

製作日誌:
平成16年8月14日 歌詞とMIDI