霜月の午後（奥様お手をどうぞ）

【作詞】石黒真知子
【作曲】林　　 学
【MIDI作成協力】マルちゃん

バス通りの並木が赤く染まった
イチ・ニ・サンと数える
次を忘れたら繰り返せばいい
イチ・ニ・サンと何度でも
＊奥様お手をどうぞ　
　奥様お手をどうぞ
　５０年ぶりに手を手をつなぐ
　命の揺らぎを受け止める

花屋の店先にシクラメン並ぶ
イチ・ニ・サンと数える
次を忘れたら繰り返せばいい
イチ・ニ・サンと何度でも
＊（くり返し）

ランドセルの列が追い越して行くよ
イチ・ニ・サンと数える
次を忘れたら繰り返せばいい
イチ・ニ・サンと何度でも
＊（くり返し）

（４小節間奏）

二人の影が長くのびる
霜月の午後です

うたごえ新聞３月６日号掲載の「紹介曲」からMIDI化しました。
昨年、亡くなった認知症の奥さんを介護する林学さんに石黒真知子さんが詞を寄せてつくられました。

会社の仲間で、お父さんが認知症になり、定年までまだ数年以上もあるのに、部長職を投げ打って、実家に戻る人がいます。
周りから見れば、東京にオヤジさんを呼び寄せればいいじゃないかと考えますが、オヤジさんにとっては生まれ育ったところからこの歳で離れがたい、ということがあるのですね。
奥さんは、かなり前に亡くなられており息子がこれまでリモートで介護をしてきたのですが、限界になってきたのです。

地元の介護センターに委託をしてきたのですが、いよいよ他人任せでは難しくなってきた、というわけでしょう。
彼の奥さんの全面的な理解とバックアップがあったことは言うまでもありません。

この曲とシチュエーションがちょっと違いますが、でも根っこは同じです。
はやり、家族の愛が一番肝要なのですね。

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