ひとつ星のうた
【作詞】荒木栄
【作曲】荒木栄
わたしは青い ひとつ星
すみれの空の ひとつ星
銀のお舟に 銀の星
やさしい天使の ゆめをのせ
ゆらゆら雲の 海をこぐ
わたしは青い ひとつ星
すみれの空の ひとつ星
オペレッタ「ひのきとひなげし」の挿入歌です。「ゆっくりと童謡風に」という但し書きつきです。
この宮沢賢治の童話を基にしたオペレッタについては資料があまりないのですが、断片的なデータを寄せ集めると、荒木栄が「労働者階級の作曲家」という称号を得る前の試行錯誤の時代の作品のようです。別項でも書いてますが、荒木栄は除隊後、戦死したお兄さんのお嫁さんと結婚してます。この頃は、キリスト教にひかれて教会に通ったり、正統派合唱団「三池製作所混声合唱団」に入ったりしてます。この時期にこの童話劇の作曲をしています。結局、信仰も技術偏重の合唱団にも飽き足らず、「炭鉱ばやし」をきっかけに「労働者作曲家」になっていったわけです。
一歩間違えば、今頃は「宮沢賢治作曲家」として、「銀河鉄道の夜」とか作っていたんでしょうね。
製作日誌:
平成14年11月5日 | 歌詞のみ |
平成14年12月20日 | MIDIデータの作成 |