あきらめない~2006年青年一揆によせて
【作詞・作曲】佐藤大介・森田耕一
夢 希望 高まる気持ち 胸に秘めてきた
明日に立ち向かう 勇気を再び この手に
※心ひとつに 怒り燃やそう
傷ついた仲間よ 君は一人じゃない
心ひとつに 今たちあがろう
動けば変わる 決してあきらめない
黙って働くことに 慣れすぎていた
勝ち負けを決める生きかたは したくはない
※くりかえし
迷わずに 流されずに 意思を強く持ち
大切な未来 掴みとろう 今 その時だ
※くりかえし x 2
動けば変わる 決してあきらめない
うたごえ新聞2006年12月11日の紹介曲より。
大企業の利益のために、青年の働き方や生き方、生活を破壊する、弱いものいじめのおかしな社会に対して青年の怒りが爆発した「京都円山青年一揆」が2006年11月19日(日)が行われ、この曲がその若者たちの気持ちそのものとして歌われました。
先日、福岡県宮若市のトヨタ自動車九州の工場見学をする機会がありました。
ハリアーとクルーがーを混合生産している第1アッセンブリー工程では、1,100人の労働者(ウチ女性が100人)が一日あたり約1,000台の生産に励んでます。
労働者の生産体系は2シフトで、
6:00~14:40
16:00~0:40
前半の場合、休憩は
08:00~08:10
10:15~11:00(昼食)
13:00~13:10
ネット7時間35分労働ということになります。
いわゆるベルトコンベアーに、混合生産といって、車種、色が違うものがドンドンと流れてきます。コンピューター制御によって、取り付ける部品などすべて管理されており、一人一人が自分の持分(多分10mくらいの長さ)のウチに必要な作業をこなさねばなりません。
途中でおなかが痛くなったらどうするのだろうと思って、案内のガイドさんに聞いてみたら、ラインに沿って電線のような紐が通っており、ストップひもというのですが、これを引っ張ると、ピンポーンというチャイムがなり、赤い色のパトランプがクルクル廻ります。そうすると、上司が駆けつけてきて代わってくれるという仕組み。
取り付け作業が手間取ってしまってちょっと遅れてしまったというときも、ストップひもをひいて上司の応援を頼むとか。
生産進捗が「工程あんどん」という大きな掲示板に表示されており、そのときは前半のシフトで全体の計画が511台、その時点までの生産計画台数が386台に対して実績が369台、96%の進捗と出てました。
こういう数字が出されていると、ちょっと「ひも」は引きづらいんじゃないかな。
因みに、ガイドさんは、3年契約の業務委託。
法律で契約更改は出来ないので、あと1年半たったら失職です、って言ってました。
その後は、生産工程に回されたらいいなあ、とも言ってましたが、そこで働いているものも若者だけ。
10年も経ったら、一体どこへ行ってしまうのでしょう。
また、こういう生産現場では、自分の技術を磨いて高める、ということはまずありえませんね。
たまたま、昨日(2007/1/11)、不二家が消費期限の切れた原料を使って大問題を起こしてます。
長年経験とカンで養ってきた製造技術者が自己流に陥ってしまったことによります。
こういうことがあると、益々、生産はマニュアル化して、労働者はモダンタイムスのような歯車の部品になってしまうのです。
青年が働いても希望がもてない、というのも、こういう技術革新の中で人間性が失われつつあることからでてきているのではないでしょうか。
しかしですね、8時間40分の拘束時間、通勤の1時間、寝ている7時間を除いて、7時間20分は自由な時間なのですから、この貴重な時間、パソコンにばっかり向かっていないで、ゲームばっかりやっていないで、酒ばっかり飲んでいないで、この歌詞のように「動けば変わる」というように動いたらいいと思います。
「社会」とのつながりを持ってゆけば、30代~中高年に至るまでの新しい生き方がでてくることは間違いないです。
平成19年1月1日 | 歌詞のみ |
平成19年1月10日 | MIDIをアップ |
平成19年1月13日 | 「一人じゃない」の部分のピアノ伴奏がちょっと間が抜けてましので手直し |