あなたのうた
【作詞】大野 文博
【作曲】ヤドランカ~カレッジブランジョより
【MIDI製作協力】マルちゃん
あなたの歌 私に届く
深い胸の奥を 暖かくする
やわらかな日差しが 世界を照らす
目の前の景色が 鮮やかになる
そっと声を 重ねてみる
響き合う想いが 私を変える
私の歌 あなたに届く
遠い過去の記憶を 呼び戻す
繰り返すあやまちも 日々の暮らしも
この星の営みも すべてがつながる
たったひとりの 小さな声
変えるのは私 そしてあなた
あなたの声 私の声
あなたの歌 私の歌
うたごえ新聞第2159号(2009年6月15日)の紹介曲より
ヤドランカJadranka Stojakovicは、1988年から日本に住んでいますが、いまでも旧ユーゴスラビア地区で彼女のうたは唄われています。
この曲は、「カレッジブランジョ」というユーゴスラビアの民謡がベースになってます。
原詩の大意は以下の通りです。
アンジョ、片思いの君
聞いてごらん タンブラの歌を
タンブラの歌を 聞いてごらん
そして、私に嫁いでおくれ
アンジョ、聞いてごらん
片思いの君、あなたはソファに座り
金貨を数えていればよいのだから
聞いているわ 歌はとてもきれいだけれど
あなたの言葉がわからないの
これに対して、大野文博さんは、1995年にユーゴの内戦を受けて、「おもいだして」という詩をつけました。
おもいだして こどものころ
母の胸に抱かれて すごしたとき
大地に抱かれた 兄弟たち
憎しみを捨てて 手をつなごう
遠く離れた こころと心を
結びあえる その日が来る
おもいだして こどものころ
どんな夢もかなうと おもったとき
同じ時代に生きる 兄弟たち
明日を夢見て 手をつなごう
愛を育てる こころがつくる
戦争のない世界 その日がくる
これが、今年、改めて、「あなたのうた」という、どちらかというと原詩に近いかたちで改作されたものです。
きっかけは、東京のうたごえが主催して創作合宿。
同時、音楽センターで取り扱っていたヤドランカの曲の経緯をその場で紹介しながら作り直したそうです。
ポイントは「あなた」。
原詩のように、特定の人を指してもいいし、「地球」という総体的なものを指してもいいし、と大野さんのコメントです。
JASRAC情報はありません
製作日誌:平成21年6月17日 | 歌詞のみ |
平成21年6月27日 | MIDIをアップ |
平成21年6月30日 | テンポを100から86にSlowDown。 |