バイカル湖のほとり
PODIKIM STEPYAM ZAVJKARYA BRODTAGA
ALONG WILD STEPPES OF ZABAJKALE
【原曲】ロシア民謡
【訳詩】中央合唱団
1.ゆたかなるザバイカルの
果てしなき野山を
やつれし旅人が
あてもなくさまよう
2.闘いやぶれて
つながれし獄舎(ひとや)を
暗い夜のがれ出て
この道を歩む
3.バイカルのほとりに
たたずむ旅人
暗い世をのろいて
かなしうたうたう
このうたを歌うときに、何で「ザバイカル」なんだろうと思ってました。ロシア語に英語の定冠詞をつけるのもおかしいし??原題を見て「ZAVJKARYA」で多分バイカル湖なんでしょうね、と想像をした次第です。バイカル湖はシベリヤ南部の湖で、モンゴルの首都ウランバートルの北1,000kmくらいのところに位置してます。世界で一番深い湖として学校でも習いましたよね。バイカル-アムール鉄道というのがあって、文字通りバイカル湖の北岸からアムール川下流のコムソモリスク・ナ・アムーレまでをつないでいるロシアの極東の鉄道です。
1852年12月、専制政治に対応して暴動を起こした十二月党員デカプリストの一人が、牢獄から逃れバイカル湖にたどり着きます。舟でさらに故郷に向かいながら歌ったものです。しかし、家にやっとの思いでたどり着くと、もう、家族は死んでいた、というストーリーが続きます。
エーちゃんの種本では、3番までしかありませんでしたが、「かれんくらふと」さんから8番までの歌詞を教えていただきました。原詩に沿ったストーリーになっていますね。MIDIは3番までですので、「ひとり歌声喫茶」を自宅で開催されている方のために、MIDI演奏を3回ループさせました。1つ余計ですが....(^^ゞ
7.バイカルを渡りて 行けば
なつかしい母に会えぬ
俺だよ俺だよ 母さん
父さんは おたっしゃですか
8.お前の父さんは無くなり
冷たい土に眠る
お前の 兄さんは 捕まり
シベリアに流された
9.行きましょ 行きましょ 息子よ
わしらが あばらやに
お前を 待ちわび
妻や 子どもが泣いてる
《ルバーシカ》とはロシア兵がしょっていた外套(コート)のことを指します。寒いときは肩からはおい 使わないときにはロールのように丸めて肩に回してたすきがけして携行します。映画「スターリングラード」でもスナイパーのバシリが羽織っていた物と同じものです。(かれんくらふとさん)
製作日誌:
平成14年11月19日 | 歌詞のみ |
平成14年11月21日 | 歌詞の追加 |
平成14年11月24日 | とりあえず3番までのMIDIデータβ版を作成しました。 |
平成15年4月12日 | かれんくらふとサンから別の歌詞を教えていただきました。原詩に近い訳になっているとのことです。 MIDI LOOP=3に変更。これに伴い、出だしの一小節を縮めました。 |
平成15年4月16日 | 実は9番までありました。これで、LOOP=3でも辻褄があいますね。かれんくらふとサン有難うございました。 |
平成15年9月29日 | Ishikawaさんから「ザバイカル」の意味を教えていただきました。 |
平成30年11月4日 | 2番の「ひとや」は「獄舎」と書くそうです。 「一夜」と思いますが、立った一晩だけ繋がれる、というのもあり得ないのですけど、どう考えても、同当て字をしてもどんなことにはならんと思うのですけど、そうなんですって。歓多里の熊谷さんからの情報です。 |