ふくろうの歌
【作詞】林学
【作曲】林学
【編曲】松永勇次
1.夜になると 目をさます
おいらは ふくろう
いきひそめて こころふるわし
やみを みつめる
つらい夜も くらい夜も
おもいだそうよ
とおい ふるさと
2.夜になると 目をさます
おいらは ふくろう
ひとりさみしく ゆめを見る
おいらの なかまよ
ふぶきの夜も ふるえる夜も
心あたためよ
あすを ゆめみて
3.夜になっても 朝つげる
おいらは ふくろう
いきはずませ もえるひとみは
やみを つらぬく
いつの日にか 夜明けがくると
やみの中から
うたえ ふくろう
林学の「私の母さん」のところでご紹介しました、林学作品集「ふくろうの歌」のタイトル曲です。
林学さん、ご本人から「ふくろう」のいわれをお伺いしました。
「ふくろうの歌」は同じ職場の若い友人の結婚を祝って創ったものです。彼は<ふくろうサークル>という総合サークルのメンバーでした。
ふくろう、ふくろうと考えているうちにいつも俺たちは昼間は厳しい、疲れた顔で働いているが、夜になるとサークルや合唱団に駆けつけ目を輝かせ生き生きとしてるな!と。当時は多くの青年が遠方からの就職。そしてベトナムでは昼夜を徹して米軍とたたかっている人々。こんなことを重ねて創ったようです。
それ以来、<ふくろう>に興味をもち(生きたふくろうの目の美しいことに)私もふくろうを集め始めました。
この作品集によせて色々な方々から感想、激励の言葉が寄せられています。
いまこれを読み返してみて、特に、浜島康弘さん(当時の名古屋青年合唱団書記長)の激励文が印象的ですので、ご紹介します。
この作品集に収められた彼の作品の一つ一つの背景となった様々な人々の、語りつくせない喜びや悲しみ、怒りや涙が、うたを通じてどれだけ伝わって行くだろうか、音楽の洪水の中で生活を余儀なくされる私たちは、ついうっかり「聴き流す」「歌い流す」ことの習性が身についてしまっているが、彼の作品の一つ一つにこめられた想いをシッカリと聴き、うたって欲しいと思ってます。自分の生活が精一杯で、他人の事などかまっていられないというきびしい現代社会の中で、そうだからこそもっともっと人々の苦しみや、悲しみに心寄せることの大切さを教えてくれる彼の生き方がこの作品からしたたかに伝わることを念じています。(一部省略、編集)
「私の母さん」で林学の略歴をご紹介しておりますが、大変な苦労されているのがうかがえます。そんな自分を歌いながら将来への明るい希望を歌ったものですね。
元名古屋青年合唱団メンバーのsuzuさんのHPの ふくろうコレクションはこちらから |
製作日誌:
平成18年1月21日 | 歌詞とMIDIをアップ |
平成18年1月22日 | 髭爺さんからのご指摘「5~8小節目が歌詞によって少々変化しますが、1番と2番の7・8小節目に正しくない音があるようです」。 スイマセン、楽譜の読み違いでした。 |
平成18年1月23日 | 5~8小節目は色々と混み合っており、まだ見落としがありました。 |
平成18年1月24日 | 林学さんからメールをいただき、「ふくろう」のいわれをお伺いしました。 HP検索をしても、名古屋青年合唱団って出てきませんが、HPをアップしていないだけで、現在も頑張っているとのことでした。と思って、昨年の「日本のうたごえ祭典」コンクール形式合唱発表会の結果を見直してみましたら、一般の部B(26人以上)で堂々3位の成績をあげておりました。 |