反対同盟の歌
【作詞】戸村義弘
【作曲】阿曾汎子
【MIDIデータ作成協力】Iwakichsky
1.大地を打てば 地底より
原初のひびき 鳴りわたる
土に生まれ 土地に活き
骨を埋める その土の
誇りも高き 「農地死守」
われらが業に 栄えあれ!
2.大地捲いて ひるがえる
「空港阻止」の むしろ旗
ものみの櫓 がっしりと
麦の刃も 空を刺す
開拓魂 ゆるぎなく
我らが仲間 強くあれ!
3.老松うたう 下総野
平和の民の 拠るところ
風さわやかに 土地豊か
自主農民の 意気高く
「公団無用」の ひとすじに
われらが故郷(ふるさと) 永遠(とわ)にあれ!
尾瀬あきら氏の「僕の村の話」でも取り上げられている有名な成田空港の反対闘争の歌。戦後、帰還兵に御料牧場の土地が下賜され、一から農業をはじめ農民となった。ようやく定着した頃、政府より一方的に成田空港建設のために用地収用が行なわれるのに対し、大規模な反対運動が行なわれた。
この運動は複雑を極め、四分五裂し、最近まで裁判が行なわれるほどで、いまだに用地内に残っている方もおり、又、運動に殉じた方のお墓もそこにあります。
空港の建設が日本の経済発展になったその裏事情として無視できない歴史があります。
あまりにも複雑ゆえ、コメントはこのくらいにさせていただきます。(Iwakichsky)
【エーちゃん】
こういう公共物建設について考える時、「一人は万人のために、万人は一人のために」を思い出します。そりゃ「土に生まれ 土地に活き」て来た農民の気持ちはわかるし、何でこんな東京からかけ離れたところに空港を作るのか、というばかげた構想にも疑問はあります。でも、当時から空港反対運動には懐疑的でした。社会インフラとして必要なものとして当時の選択肢だったわけであり、この「一人は万人のため」という精神が忘れられたものと見てました。その後、技術の進歩で羽田の再拡張・再利用で成田の価値が無用になりつつある時に、じゃなんで地元の人たちが、成田廃港に反対しているのか?各論(タクシー運転手、レストラン、駐車場、ホテルなどなど)では分かりますが、総論として理解できません。
要するに、既得権益にあぐらをかくんですよ、日本人は。だから、小泉改革も進まない事になるんです。このままでは、子々孫々に莫大なツケを残すだけです。
この件に関しましてこのサイトでの議論は申し訳ありませんがご遠慮申し上げます。史料としてとりあげています。ある人にとって、喧嘩を吹っかけられて、問答無用というのは失礼かとおもいますが、よろしくお願いいたします。
JASRAC情報はありません
製作日誌:平成15年12月26日 | MIDIと歌詞を掲載 |