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ひとりじゃないから

【作詞】あべ じゅん
【作曲】あべ じゅん

ジャージ姿で 化粧もせずに
介護の仕事 がんばるキミ
小さな ピアスが いいね
☆だまって 背中丸めて 帰るキミ
 がんばる私たち ひとりじゃないから
 明日も 笑顔で はたらこう
 お年よりも 私たちも 幸せになろう

四〇度のお風呂に のぼせながら
介護の仕事 たたかうキミ
赤らめた ほほが いいね
☆くりかえし

お年よりの 腕をとって
いっしょに歌い 歩くキミ
何だか こっちまで 楽しいよ
☆くりかえし


あべじゅんさんの作品は、「赤色のセーター」をご紹介しております。
介護の仕事に従事している、うたごえ二世さんです。
先日、京都で開催された、日本のうたごえ全国協議会の総会で、郡山から代議員として参加しており、その際にご挨拶がてら、この曲を紹介してもらいました。
彼女が2年ほど前に作ったオリジナルで、介護現場では、昨日まで元気で働いていた仲間が突然無口となり、それやめて行ってしまうという事例が多いそうで、そんな仲間を励ますために作った曲だそうです。

現在の不景気な状況では、製造業の求人が0.2倍という驚くべき低水準ですが、日本全体では、平均1.2倍くらいといわれています。これは、介護現場での求人が2.36倍という高率で、そのために求人率を押し上げているのですが、低賃金・重労働、それで、資格が必要でだれでもできるというわけではない、ということで、こういうことになっているようです。
2~3日まえの新聞で、厚労省が介護職の賃上げ補助に1兆円を投入することを検討していると、報道されてました。
因みに、施設介護職員の賃金月額は、男性で225,900円、女性204,400円、これに対して、全産業平均でそれぞれ372,400円、241,700円と40%も差があるのですね。

こういう状況の中で、介護職の仲間がお互いに支え合って頑張っている姿に感銘を受けると同時に、こういう事態を作りだした政治に怒りを覚えます。

【H21.4.16】
ディサービスで働いているUさんから、
「本当にそうなんですよ。やりがいが有り過ぎる職場だから、そして人手が足りないって判り過ぎているからひっそりと去っていくのです。
私も職場の保健師兼衛生管理士として働きやすい職場の為メンタルヘルスも含めた健康管理や、作業管理・作業環境管理に携わっているのですが、去って行く仲間を見送ってきました。」とこの職域の大変さを物語っています。

JASRAC情報はありません

製作日誌:
平成21年4月1日 歌詞とMIDIをアップ

総会で発言をするあべじゅんさん
平成21年4月16日 みなと合唱団のUさんのコメントを紹介