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ひとつのピース

【作詞】瀬原徹郎
【作曲】榊原あきひろ

1.パズルのような 国境線は見えるかい
  ほら、ご覧 線なんか ないんだよ
  乗り越えられない ものはない
  分かり合えない 事はない
  いつか壁も フェンスもなくなる
  時代がやってくる
   言葉も 色も思いも
   違っていても
   ひとつのピースに
   ひとつのピースになる日

2.ふりあげた 固いこぶしは 正しいかい
  なぐられる 痛みは わかるだろう
  争いあう むなしさはもう
  涙にして流して 行こう
  いつか武器も 爆弾もなくなる
  時代がきっと来る
  ※ くりかえし

  世界で 同じように
  日が昇り 日が沈む
  大地の果てに 
  海の向こうに
  ビルの谷間に
  木々のこずえに
  そして平和の風が
  通り過ぎてゆく
  ウー 

  ※ くりかえし

  ※ くりかえし
    ひとつのピースになる日  

被爆60年・いのち輝け 憲法九条「平和のうた」募集で入選となった曲です。
楽譜は5月21日に配達されたうたごえ新聞(5月23日号)の「紹介曲」欄に掲載されてました。

このシリーズでは
  ・特選 「へいわ」のうた
  ・入選 ひとつのピース
  ・佳作 かそえうた
を紹介しております。

作曲者の榊原あきひろは、当サイトでは2曲目。昨年6月にお邪魔した大阪・豊中市の「こぶし」で歌唱指導を受けてきました「平和の999」の作者です。
入選おめでとうございます。
うたごえ喫茶「こぶし」では、榊原さんがギターを弾きながら司会をやってます。結構ダイナミックなピッキングで会場をグングンとリードして行ってます。で、この曲も多分こんな感じで演奏しているんだろうな、と思ってMIDIを作ってみました。

楽譜はこちらから(52KBのJPEG画像ファイル。うたごえ新聞5月23日号より)

今回の募集では、200以上の応募があり、エーちゃんも応募したのですが、こちらをご参照ください。

【H17.7.2】作曲者からコメントをいただきましたのでご紹介します。
 この曲のメロディーはおおかた、勢いでついてしまった感じです。詞自体の勢いの良さをそのまま節にしました。平和の風が町を駆け抜けていくような雰囲気になったかなーと思っています。速さは140と書きましたが、やっぱり150~160ですねえ、実際に歌ってほしいテンポは…。
ご覧いただければわかるかと思いますが昨年の『999』と同じようなノリです。

最終選考にこの詞では2曲が残ったそうです。そのうちで、若い人に広げられる曲は…ということで私の曲が選ばれたようです。
もちろん私自身、これからのうたごえを引っ張ってゆく若い世代を狙って…というのもありましたが、自分の趣味と曲のイメージがこうだっただけなのです。
『999』はあれ以来北摂の方たちに2部や4部で何度か発表していただき、この地域ではだいぶ演奏の完成度が上がってきました。若い人だけではなく幅広い世代に歌っていただけました。
その手応えもあったので、『ひとつのピース』の対象も別に若い人に限るつもりは全くないのです。
ただ50代60代の方に歌い慣れてもらうのは多少時間がかかると思います…そういう曲だから入選しないと思っていたのですが、審査委は逆の判断をされたようです。

審査員のお一人からは、「歌詞に対して自然なメロディーの流れになっていたのが大きいポイントだった」という評をいただきました。

ところで関連して、公募の〆切には間に合わなかったという、安広真理さんが作曲した『ひとつのピース』を、先日の関西合唱団の演奏会で聴いてきました。
いやー、その優雅さ繊細さ…人によって曲のつき方はこうも変わるものかと思いました。
8分の12拍子でした。作曲者本人も来られてまして、子供の頃飛行機に乗って四国の辺りをを見た時、地図にあるような県境の線がない!と驚かれた体験がイメージの元になったと、おっしゃっていました。なるほど、その演奏は、往年のFM「ジェットストリーム」のテーマ曲を彷彿とさせるものでした。
某団の方は榊原版(速~い4拍子)より、この安広さんの方が歌いやすいとおっしゃっているそうです。一般的には、『へいわのうた』や『ラブ&ピース』のような12拍子のほうが、うたごえでは受けるのかな?と思います。
わりと歳の人から「さかちゃん、この曲は、難しいよ」と何度も言われましたんで、自分のは、広めるのはちょっと努力がいるかなと、改めて思ってます。
あくまで私も、耳に残って、口ずさんでもらえて、平和への思いをつないでゆける歌をめざしております。団塊の世代にも、ぜひ歌ってもらいたいな♪

ちなみに佳作に入った加集希世子さん作曲の『
素晴らしい約束』と私の『ひとつのピース』は、1月の「平和のうたをつくろう」全国創作合宿(大阪)で作品交流して応募したものでした。

小生の『ひとつのピース』は今秋のヒロシマ祭典の全国青年合同曲に択ばれ、振り付けもついたようです。また宮城のうたごえでは早速小林康浩さんが四部に編曲されたものを歌っておられるそうです。

この歌が歌われることで、バラバラなパズルに分かれていない「ひとつのピース」に世界が少しでも近付いてゆけば…と思います。

JASRAC登録中

製作日誌:
平成17年5月29日 歌詞とMIDI
平成17年7月2日 とよのうたごえサークル「こぶし」のNittaYukoさん経由、作曲者のコメントを頂戴いたしました。
ご希望のテンポ=155でも作ってみました。お聴き比べください。
コメントの中の安広真理さんは、その手の中にでおなじみですね。