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ほうせんか

【作詞】髙野美代子
【作曲】大西進
【MIDI製作協力】マルちゃん

豊かに流れる 荒川よ
あの日の哀しみ今もなお
わすれてはならない いのちの重み
せめて咲かそう 故郷の
大地に咲いた ほうせんか

しずかに流れる 荒川の
川辺に集う 人たちよ
まことの心は 国を越え
美しく咲いてる 花なのように
永久に咲かそう ほうせんか


うたごえ新聞第2171号 2009年9月21日紹介曲より。

1923年9月1日、関東大震災の時、東京・墨田区では大火災となり「朝鮮人が放火した」「朝鮮人が攻めてくる」などの流言蜚語がとびかい、旧四ツ木橋では軍隊が機関銃で韓国・朝鮮人を撃ち、これに民衆も加担をしました。
住井すゑの「橋のない川」でも当時の模様を克明に伝えてますが、いまでも、地元ではお年寄りが語り継いでいるそうです。
1980年代にこの話を聞いたある教員が、調査と追悼をよびかけて、2009年9月5日に、関東大震災86周年韓国・朝鮮人殉難者追悼式で、追悼の碑が完成しました。
韓国・朝鮮人であることを理由に殺害され、遺骨もお墓もなく、真相も究明されず公的責任も取られていない犠牲者を悼み、民族の違いで排斥する心を戒め、多民族が共に幸せに生きて行ける日本社会の創造を願う市民団体「グループほうせんか」らが活躍しています。
「荒川のうた合唱団」の髙野美代子がこの問題をより広めるために作り、先日の碑完成の式典でもこの曲を歌いました。

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製作日誌:
平成21年9月14日 歌詞のみ
平成21年9月26日 MIDIをアップ