壁塗甚句
【作詞】(多分)統一劇場
【作曲】福島県民謡
1.ハァー 朝も早よから
弁当下げて ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
日がな一日 サイショ
壁を塗る ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
2.ハァー 裸一貫
ヘラしかないが ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
親父ゆずりの サイショ
心意気 ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
3.ハァー 力いっぱい
一の字書いて ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
正直もんだよ サイショ
壁ぬりは ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
4.ハァー 物は高うなる
手間賃は安い ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
土産まんじゅうの サイショ
数が減る ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
5.ハァー ねってねられて
こね上げられて ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
シャンと立ってる サイショ
一文字 ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
6.ハァー 立った白壁
見上げる空に ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
今日も夕陽あ サイショ
あかあかと ナンダネ
ハ イッチャ イッチャ イッチャネ
【作詞】が多分、って、なんじゃ!とお叱りを受けそうですが、昭和42年ごろ、統一劇場全盛時代、各地をこの踊りをもって、巡っておりました。
大変面白い踊りで、左官屋のおとおちゃんと割烹着に頭手ぬぐいのおかあちゃんが、「行くヨ~、父ちゃん」、「あいヨ~、カアちゃん」の威勢のいい掛け声で、始まります。
前奏の部分では、上手から、夫婦が前後して、壁塗り道具を肩に担いで飛び出してきます。その歩き方は、サンダーバード風の膝を前に突き出すようにするんです。
♪ハ イッチャ イッチャ イッチャネ、の部分は、夫婦揃って、足で壁土をこねる作業を表しています。ちょうどワインつくりのために、葡萄を足で踏み搾る、あの作業です。あっちは、葡萄をいれた《たらい》みたいな所ですが、こっちは、畳一帖程度の枠のついた....(何ていうのかな?)そんなところで、こねるワケです。
元歌は、福島県民謡の「相馬甚句」です。この中に、壁塗り作業に似たしぐさがある事から、「壁塗甚句」とも呼ばれるようになった、と最近購入いたしました、新しいネタ本「日本の民謡」(社会思想社、現代教養文庫、東日本編)に書いてありました。
統一劇場については、「ふるさと」のページに書きました。
その後、2002年に、「現代座」が、特定非営利活動法人の認可を受け、名称を「NPO現代座」にしています。
せっかくの統一劇場が3つになってしまって、「♪なんでだろ~ォ、なんでだろ?」って思ってましたが、所詮、一つの組織がそっくりそのまま大きくなると云うのも無理がありますね。「会社」組織でも、そんな事になったら、いつまでも、平社員は、ヒラだし、課長は、部長は、本部長は、いつまでもそのまま。組織を大きくするには、課長が部長にならなければならないけど、ポストは限られている。だから、一つの部が、どんどん増殖してゆくように組織が増えてゆくんですね。
経済が右肩上がりなら、それで行けましたが、今のご時世では、そう簡単に新しい組織を作って、ポジションを増やすことは不可能。(もっとも、その辺に無頓着な人々もいますけどね)統一劇場もいいタイミングで、増殖をして行ったんだろうと想像しています。
JASRAC情報はありません
製作日誌:平成15年6月7日 | MIDIデータ作成。歌詞はマルちゃんからの提供 |
平成15年6月14日 | イッチャ イッチャ イッチャネの部分の掛け声を推敲しました。 |
平成15年6月28日 | 歌詞を6番まで追加。ともしび歌集を参照 |