影を慕いて
【作詞】古賀政男
【作曲】古賀政男
まぼろしの
影を慕いて 雨に日に
月にやるせぬ 我が思い
つつめば燃ゆる 胸の火に
身は焦れつつ 忍び泣く
わびしさよ
せめて痛みの なぐさめに
ギターを取りて 爪弾けば
どこまで時雨 行く秋ぞ
振音(トレモロ)寂し 身は悲し
君故に
永き人生(ひとよ)を 霜枯れて
永遠に春見ぬ 我が運命
ながろうべきか 空蝉の
儚き影よ 我が恋よ
以前茨城県つくば市に住んでいたころに、明大マンドリン部の演奏会が龍ヶ崎でありまして、明大卒業の女房に誘われて聴きに行ったのですが、これが学生バンド!って思うような迫力のある演奏でした。開幕はたぶん定番(と思いますけど)の明大校歌だった記憶です。
(明大校歌は、妹の結婚式でも、聞かされましたけど)
それから遡ること60余年、1929年6月に開催された定期演奏会で、当時のスター歌手で東京行進曲のヒットなどを飛ばしていた佐藤千夜子が出演。当時から大したもんだったんですね。
その縁でこの曲が出来たといわれてますが、曲想は、その前の年に、別れた女性の未練から起こした自殺未遂。不況のどん底で大学を出てもサラリーマンではやってゆけない、音楽で身を立てる見通しも立たない、音楽教室の教え子だったその女性との破局という失恋と生活苦から生まれています。
製作日誌:
平成20年1月2日 | 歌詞とMIDIをアップ 原曲のテンポは82~3程度のかなりのAndanteですが、うたごえ喫茶では、10%程度アップテンポでうたっていますので、95くらいになっております。 |