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かかし

【作詞】熊谷勇二
【作曲】たかだりゅうじ

1.春風に胸ふくらませ
  緑の田んぼに今日も一人
  ※出来る事なら叫んでみたい
   ホーイホーイホーイホイ
   わたしはかかし

2.夕立に身じろぎもせず
  焼け付く田んぼに今日も一人
  ※繰り返し

3.赤とんぼに誇らしく見せ
  広がる黄金の輝く稲穂
  ※繰り返し

4.黒い髪をなびかせて
  いつものあの娘自転車で通る
   出来る事なら声をかけたい
   ホーイホーイホーイホイ
   わたしはかかし

5.木枯らしに取り残されて
  流れた月日を一人想う
   もっと生きたいと叫んでみたい
   ホーイホーイホーイホイ
   わたしはかかし

  


以前、新宿のモンターニュで歌った時は、「叙情的な歌だな、でも5番に何か意味がありそうだな」と思いましたが、自宅に帰ってから、愛唱歌1000曲集で調べたところ、国鉄合理化で一人一人と仲間が職場から去ってゆく心情をかかしにたとえたものだと云う背景を知りました。
ご存知のように、国鉄は1987年に分割・民営化がされて現在に至っています。サイドビジネスが禁止される中で、過疎の地域でも黙々と営業を続けてきたわけですが、赤字というだけで切り捨てられていった国鉄。国営事業とは一体何であるのかを考えさせれられる歴史的事件でした。1987年は突然やってきたわけではなく、それまでに合理化が徹底的におこなわれ、この曲のような状況が出てきたわけです。

エーちゃんの働いている会社は、昭和40年代には3,000人以上の従業員がおりましたが、今は700人程度。事業のリストラでこれだけ縮小してきました。昭和46年、同期入社は男100人、女100人、計200人くらい。今でも残っているのは20人くらいかな。女性の内、一人はウチの奥様。残り、179人は、結婚、転職などあるものの、少なくない人数が特に1999年以降、リストラで辞めていってます。どういうわけか、組合幹部だった人の退社率って高いですね。会社との交渉の中で、実態がわかって、「こりゃ、アカン」とさっさと逃げ出してしまったんだろうか?今年も、給料10%カットらしいです。トホホ。

JASRAC情報

製作日誌:
平成15年6月14日 歌詞とMIDIデータ
平成19年12月2日 ドラムに「Soft Snare」が入っておりましたので、普通のSnareに変更。
Windowsについている音源GSで聞きますと、このSoft系の音が異音を発するためです。