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南ベトナムを解放しよう

【訳詞】関 鑑子
南ベトナム解放戦線の歌

起てベトナム決意固く
叩き出せ売国奴
打ち砕けアメリカ
我が祖国守れ
メコン河
チュンソンの山
われら戦いに起つ
解放の旗の下
  起て英雄ベトナム
  嵐ついて起て
  祖国のため身を捧げ
  武器を取れいざ
  時は今
  陽は輝き
  祖国の勝利照らす


第二次世界大戦まで、アジアの国々は西欧の帝国主義の植民地として悲惨な年月を送ってきました。オランダはインドネシアで一切の教育を受けさせない「白痴化政策」、スペインはフィリッピンでスペイン人の種を植え付ける「人種同化政策」など。それに比べ、イギリスが支配した香港やシンガポールは今でも教育水準が高く、オランダ、スペンとは違った統治をしていたようです。
さて、ベトナムは、フランスです。昔のサイゴンの繁栄から、フランスも文化の融合を図っていたようです。しかし、第二次世界大戦のあと、第一次インドシナ戦争はそのフランスの悪あがき。結局、17度線での分断となってしまいました。60年に南ベトナム解放戦線(ベトコン)が結成。第一次でもちょっかいを出していたアメリカが主体的に介入。第二次インドシナ戦争になります。63年に大量介入。64年のトンキン湾事件で北爆開始。しかし、ご存知の通り、73年に撤退を余儀なくされました。その辺のいきさつは、最近では「ミスサイゴン」で演じられたとおりです。何年かのち、同じようなストールがアフガニスタンで繰り広げられなければいいですが。

この作品はJASRAC非対象です。

製作日誌:
平成13年9月30日 MIDIデータ作成
平成16年4月17日 MIDIデータを手直ししました
平成18年1月2日 「南ベトナムを開放しよう」の「叩き出せ売国奴」の「い」の音が違ってました。大阪のさっとんさんからご指摘をいただき修正。
ついでに、出だしの「起てベトナム」の楽譜では、「ベト」が十六分音符、「ナム」が付点四分なんですが、「トナム」を八分にかえました。こんな風に歌ってましたよね。