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むかしのまま

【訳詞】穂高 五郎
【作詞】イサコフスキー
【作曲】ドナエフスキー
【MIDI作成協力】マルちゃん

むかしのままなのね
コサックの若者
あなたは私の胸をなぜに
かき乱す
あなたは私の胸をなぜに
かき乱す

あなたと結ばれぬ
悲しいさだめを
いつまでも忘れられない私　
暗い夜
いつまでも忘れられない私　
暗い夜

帰る日を待っていたの
私をせめないで
生きてたの長いいくさの中で
つらかったの
生きてたの長いいくさの中で
つらかったの

もういまは悲しんだり
おこったりしないで
私の胸は燃えるの
あなたひとりに
私の胸は燃えるの
あなたひとりに

むかしのままなのね
コサックの若者
私をひとりおいて
とおく走りゆく
私をひとりおいて
とおく走りゆく

1950年の映画「クバンのコサック｣主題歌です。
ドナエフスキーの数多い作品のなかでもっとも抒情にあふれているといわれてます。



「クバン」は、この川の名前です。

ロシア連邦とグルジアを分けるカフカス山脈の主峰エリブルース山の西側のウルク氷河を源流にして、アゾフ海に注ぐ全長906kmの川です。
（図の青い線はアバウトです。）

この近辺のコサックは、ドン・コサックに次ぐ規模を持っていました。
そもそも、コサックは、15世紀後半に、役人や地主の圧制から逃れてきた農民が、ドン川や、アドレア海の西側ウクライナのドイエプル川などの流域に集まって、コサックを形成するようになります。
日露戦争のころ、コサックの総人口は450万人弱。ウチ29万人が兵役についており、その2/3がドンとクバンのコサックが占めていたといわれてます。

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