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おぼろ月夜

【作詞】高野 辰之
【作曲】岡野 貞一
【MIDI製作協力】マルちゃん

菜の花畠に 入り日うすれ
見渡す山の端 かすみ深し
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて 匂い淡し

里わの火影も 森の色も
田中の小道を たどる人も
かわずの鳴く音も 鐘の音も
さながらかすめる おぼろ月夜


この曲は、大正3年に発行された文部省の「小学唱歌第6学年用」に収められています。
当時は、洋楽調の強い歌の中で、日本調と洋楽調の混じり合ったこの曲は大変愛好されたそうです。もちろん、今でも広く歌われていますね。
うたごえ喫茶では、まずその月のうた、とか、季節のうたを取り上げますけど、今の季節はまず、この曲で発声練習ではないでしょうか。

昨年今頃に、柏市のあけぼの山農業公園に行った時の写真です。
チューリップや、風車もあって、なかなか壮大な公園です。

では、この曲の作者、高野 辰之は、この菜の花畑をどこで観たのでしょうか。
出身地、長野県豊田村長峰地区(現在の中野市豊田地区)の菜の花畑です、という説が有力なんですって。
2番の「鐘の音」もその近くの小高い丘にある真宝寺のものということです。

一方、岡野貞一ですが、出身の鳥取市立醇風小学校はかつて菜の花畑であり、作曲者も菜の花畑を見ながら育ったということで、作詞・作曲の両名の心に一面の黄いろい世界が沁み込んでいたのでしょう。

JASRAC情報

製作日誌:
平成20年月日 歌詞のみ