ロシア
【作詞】ハリトーノフ KHARITONOV VLADIMIR GAVRILOVICH
【作曲】ムラジェリ MURADELI VANO I
【訳詩】関鑑子
はい、ロシア民謡での大作系のうたごえ定番と言えば、「アムール」・「道」と、この「ロシア」ですね。毎度のことながら歌詞については、イヤミを言いたくなるので止めときます。一言だけ。「こんなに率直に愛せる国」があったらいいですね。
でも、何で、ロシア民謡(正確には、他のページでも書いてますが、戦後のロシア歌曲も含みますが)ってメロディー的に日本人受けするんでしょうね。とにかくおじさんの溜まり場、新宿のうたごえ喫茶で、これらの定番大作が始まると、皆さん立ち上がって歌いだすんですね。すごいボリュームで。歌い終わると、どっと疲れが出ます。この疲れが心地いんですよね。巷のカラオケじゃあ味わえない心地よさです。
さて、作曲者のムラジェリは、当HPの楽曲では、「ブッヘンワルドの警鐘」の作曲者でもあります。ソビエトでは、ロシア民謡を発展させた大衆音楽運動を起こしており、「カチューシャ」「ともしび」などの歌曲を生み出しています。ロシア民謡ではどちらかと言うと「政治犯」の悲惨さを歌い上げた歌が多いです。「どん底のうた」「流刑人の歌」「バイカル湖のほとり」(いずれも当HPでは、まだ取り上げてませんが)などがあります。帝政ロシアの時代にかかるうたごえは多分庶民の間でひっそりと歌い継がれてきたのでしょうね。革命後、攻守をかえた形で音楽が新しい政治体制の宣伝道具として使われ始めました。これが「大衆音楽運動」というヤツです。音楽は人間の感情・心に直接響き渡るモンですから、使い方によって「麻薬」にもなるわけですね。ご用心!ご用心。
製作日誌:
平成14年11月16日 | いきなり本番です。 |
平成15年1月19日 | 主旋律の音量を下げました。 |