サンタルチア
【作曲】コットロウ Teodoro Cottrau
【訳詞】堀内敬三
1.月は高く 海に照り
風も絶え 波もなし
(くりかえし)
来よや友よ 船は待てり
サンタ・ルチア サンタ・ルチア
(くりかえし)
2.ほのかなる 潮の香に
流るるは 笛の音か
晴れし空に 月は冴えぬ
サンタ・ルチア サンタ・ルチア
3.めぐしナポリ 夢の国
うれいなく 悩みなし
水夫(かこ)の歌の 遠くひびく
サンタ・ルチア サンタ・ルチア
4.いざや出でん 波の上
月もよし 風もよし
来よや友よ 船は待てり
サンタ・ルチア サンタ・ルチア
Santa Lucia
お馴染みナポリの舟歌で、サンタ・ルチアはナポリの守護神といわれてます。
英語式に書くと St.Lucia 聖ルチア。光の聖人、しかも女性の聖者です。
今日はスウェーデンのはなし。
10年以上も前ですが、ドイツ時代に娘がデュッセルドルフのインターナショナルスクールに通ってました。秋の学園祭では各国の出し物が好評で、それだけに国々の自慢を披露しようと趣向を凝らしてます。(主に、父母会が)
日本は、海苔巻きが結構評判で、ウチの奥さんもせっせと太巻きを作ってました。
そこで、そのスウェーデンなんですが、小学校低学年の小さな子どもから高校生までの20人くらいでサンタルチアを歌いながら厳かな行進を行うんです。
北欧の女の子の髪の毛って本当にきれいなんです。金髪というか、白金に近い黄金色。細くて長くてストレートで。「あなたの髪の毛はきれいね」と言って手で撫でてあげるのが最高の賛美とか。
更に、白いガウンのような衣装をまとい、手にはろうそくを持ってます。それは、幻想的なアトラクションでした。
なんで地中海ナポリの曲が、北国で歌われるのか?
北緯59度という位置は、夏の夜明けはAM3時ごろ、日没はAM2時ごろ。暮れたと思ったらすぐ夜明け。ところが、冬の日没はPM3時前、夜明けは10時すぎ。夜があけた~~と思ったらもう夕暮れ。
そんな夜の長い冬、太陽をこがれる気持ちわかりますよね。
で、毎年12月13日に聖ルチア祭がおこなわれ、冬至を過ぎて夏へ向かう期待を光の聖者にこめているのです。
MIDIについて、
2番の主旋律、マンドリンをイメージしてみました。
音源はSteelGuitarを使って、1オクターブ上を同時発声させてます。(厳密には上のほうの音について、Velocityを20%程度下げて、Clockを10程度遅らせてます)
トレモロ風の再現では、十六分音符を更に3連符にして細かく鳴らしてます。
XG音源では、SteelGuitarの拡大版としてマンドリンがあるのですが、GS音源(Roland、Windowsの付属音源)では違った発声になりますので、こんなものかな、と思いつつGMで創作をしてみました。
製作日誌:
平成17年10月24日 | 歌詞とコメント |
平成17年10月25日 | 時節柄、おとなしくMIDI作りにいそしんでおります。 |