世情
【作詞】中島みゆき
【作曲】中島みゆき
世の中はいつも、変わっているから
頑固者だけが、悲しい思いをする
変わらないものを、何かにたとえて
その度崩れちゃ、そいつのせいにする
※シュプレイヒコールの波、通り過ぎてゆく
変わらない夢を、流れに求めて
時の流れを止めて、変わらない夢を
見たがる者たちと、戦うため
世の中はとても、臆病な猫だから
他愛のない嘘を、いつもついている
包帯のような嘘を、見破ることで
学者は世間を、見たような気になる
※ 3回繰り返し
この曲は、1978年発売の四枚目のLPに収録されていて、「金八先生」の挿入歌として使われて脚光をあびました。
1978年という年は、うたごえ的にいうと、30周年という節目ですが、「世情」としてはどちらかと言うと、オイルショックもノド元を過ぎた状態で、あまり印象に残っていない時代です。
そんな当時の「シュプレヒコール」の中身ってナンだったんだろう。
当時のフォークでは、
井上陽水の「傘がない」。都会生活をしている若者の挫折を唄いあげているのかと思うと、「雨が降ってきて、傘がないので、さぁ大変だ」って歌詞でしょ。
よしたたくろうの「ペニーレインでバーボン」も、政治への不信感を現しているのかと思うと、「どうせ力も無いんだから、飲んだくれていよう」
どうも、無気力というか、「よし、やったる!」って気概が伝わってこないんですね。
先日のつま恋でも、たくろうに「みんな、丸くなっちゃったね」って冷やかされて、「♪勝手に酔っぱらっちまった方が勝ちさ」に歓声を送っている吾が団塊の世代の同輩達をTVでみていると、「おいおい、そんなでいいんかよ」って思ったりしてます。
その点(話がマイドながら回りくどいけど)、中島みゆき。
歌詞は今ひとつよくわかりませんが、切々と訴えるものが現実的です。
「あばよ」って曲もありますけど、小泉に、ブッシュに、新顔さんの安部君にぶつけてやりたいような歌詞ですね。
掲示板経由で、この曲をリクエストいただきましたが、リクエストをされた「どとうとしや」さんは、うたごえとして、みんなで歌える新しい曲を探しているのであれば、この「世情」を推薦したいと思います、と書いておられました。
製作日誌:
平成18年11月7日 | 歌詞のみ |
平成18年11月11日 | MIDIをアップ。 参考楽譜は、「やさしく弾ける 中島みゆき ピアノ・ソロ・アルバム」 前奏はなんと13.5小節。前奏の間に、主旋律がフェードインしてきます。でも、歌い始めないでくださいね。 最初の主旋律はトランペットで、ピアノのアルペジオだけです。 最後の「シュプレヒ~」を3回繰り返して、「闘うため」がrit.でゆっくりになったあと、また、「シュプレヒ~」のメロディのEndingが更に2回繰り返します。ま、ごゆっくりとお聴きください。 |
平成18年11月12日 | 伴奏など、細かい所を微調整しました。(1番の導入部分、最後のCodaなど) |