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戦争を知らない子どもたち'83

【作詞】北山修
【作曲】坂庭省悟

窓を開ければ 表通りに
クラスメイトが 走ってゆく
私はため息をついて
教科書に目を落とす

日本の満州への侵略で
始まった十五年の戦争は
日中戦争によって
中国全土に拡大して行った

 ※これは本当の話
  本当にあったの
  答えて欲しい 教えて欲しい

厳しい憲兵政治によって
農民の土地を取り上げて
朝鮮独立のための
集会やデモが始まった

私たちは被害者の子どもで
加害者の子どもなんだね
私たちも殺されたけど
私たちも殺したのですね

 ※繰り返し

窓を開ければ 表通りに
あの日と同じ 空が続く
私は軽くうなずいて
教科書に目を落とす

 ※繰り返し

  私の歴史は 始まったばかりです
  希望に向かって 今日も歩き始めよう

 


右の「未来をひらく歴史」は、日・中・韓の研究者・教師らが共同編集・執筆し作り上げた国境を越えた近現代史、というキャッチで、実際に、中学校などの教育現場でも使われている本です。

2001年春、「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書が出現し、日本だけでなく中国、韓国でも強い反対運動がおこりました。その中から、単に批判するだけでなく、共有するべき歴史認識が必要だという声から、2005年5月26日に第1版が上市されました。

去る、7月29日、さんたま屋でおなじみの「さんせいホール」でこの本を活用した、模擬授業が開催されましたので、行ってまいりました。
この本の執筆者の一人、都留文科大学教授、笠原十九司先生から「 二度にわたる大戦で徹底的に教訓を学んだドイツは、過去への精算を着々と進めてきました。それに引き換え、日本は教訓を学び足りないから過去の清算が不十分、だから、もう一回やってみないことには懲りない、という論があるそうですが、とんでもない話で、こういう歴史をきちんと学ぶなかで、平和の尊さをわかってもらいたい」という話でした。

まさに、この曲の通りですね。

最近、ちょこっと興味にそそられて図書館から「坂の上の雲に隠された歴史の真実」という本を借りてきて読んだのですが、乃木大将の擁護をするところは、ま、この題名から、フムフムと読んでましたが、全体の2/3は、一体何を言いたいのかよ~分からん歴史の解説本でした。
一つだけ、唖然としたのは、南京虐殺の写真は、合成写真である、というくだり。当時の新聞報道などで合成写真が使われていたから(たとえそういうことがあったとしても)、当時の写真は全部合成、というような論法はちょっと強引過ぎません?

第2次世界大戦で、ドイツがユダヤ迫害をしたのは、第1次大戦で、ドイツはほとんど勝っていたにもかかわらず、ユダヤ人が中心になって引き起こしたキール軍港での水兵の反乱を契機として革命が誘発され、結果として第1次世界大戦が終息したものの、という事が紹介されてました。ドイツ人にしてみれば背中から匕首を突きつけられたようなもの、ということでした。

JASRAC情報はありません

製作日誌:
平成18年8月23日 歌詞のみ
平成18年8月26日 MIDIをアップ
テンポを120→104に
平成18年9月1日 コメントを改訂
平成18年9月2日 XGで聴くとちょうどいいのですが、GSの場合、バランスが狂ってきます。こういう音源の差による違いにはマイドの事ながら頭が痛いです。