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七里ヶ浜の哀歌(真白き富士の嶺)

【作詞】三角錫子
【作曲】インガルス

真白き富士の根 緑の江ノ島
仰ぎ見るも 今は涙
帰らぬ十二の雄々しきみたまに
捧げまつる 胸と心

ボートは沈みぬ 千尋の海原
風も浪も 小さき腕に
力もつきはて 呼ぶ名は父母
恨は深し 七里ヶ浜辺

み雪は咽びぬ 風さえ騒ぎて
月も星も 影をひそめて
みたまよ何処に 迷いておわすか
帰れ早く 母の胸に

(間奏)

み空にかがやく 朝日のみ光り
暗にしずむ 親の心
黄金も宝も 何しに集めん
神よ早く 我も召せよ

雲間に昇りし きのうの月影
今は見えぬ 人のすがた
悲しさ余りて 寝られぬ枕に
響く波の おとも高し

(間奏)

帰らぬ浪路に 友よぶ千鳥に
われも恋し 失せし人よ
尽きせぬ恨みに 泣くねは共々
きょうも明日も 斯くてとわに


明治43年1月神奈川県七里ガ浜沖で、逗子開成中学のボートが沈み、乗っていた12人の少年が死亡。
作詞の三角錫子は鎌倉女学校の教師で、翌月哀悼歌として作ったもの。
三角が参考にした原曲はアメリカのWhen we arrive at homeで、邦題「夢の外」として紹介されたという曲です。
「夢の外」の原曲は、イギリス舞曲で、アメリカの作曲家インガルスが讃美歌として紹介するときにGarden(天の園)と言う曲名をつけてます。
作者は、ガートンと記された楽譜がありますが、このタイトルを作者名を勘違いされたことが原因です。

JASRAC情報
製作日誌:
平成24年3月28日 歌詞のみ
平成24年4月4日 歌詞4~6番の追加
midiをアップしました。
但し、3番までです。
平成24年4月5日 フルコーラ版を作りました。
最初の3コーラスはノンストップ
4番のあとに間奏がはいり、
5番のあとは前奏に戻り6番になります。
3コーラスで十分というかたは、こちらからどうぞ