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信濃の国

【作詞】浅井 洌
【作曲】北村季晴
【MIDI製作協力】マルちゃん

信濃の国は十州に 境連ぬる国にして
そびゆる山はいや高く 流るる川はいや遠し
松本 伊那 佐久 善光寺 四つの平は肥沃の地
海こそなけれもの沢に 万足らわぬ事ぞなき

四方にそびゆる山々は 御嶽 乗鞍 駒ヶ岳
浅間はことに活火山 いずれも国の鎮めなり
流れ淀まず行く水は 北に犀川 千曲川
南に木曽川 天竜川 これまた国の固めなり

木曽の谷には真木茂り 諏訪の湖には魚多し
民のかせぎも豊にて 五穀の実らぬ里やある
しかのみならず桑採りて 蚕養いの業の打ちひらけ
細きよすがも軽からぬ 国の命を繋ぐなり

尋ねまほしき園原や 旅の宿りの寝覚の床
木曽の桟かけし世も 心して行け久米路橋
くる人多き筑摩(つかま)の湯 月の名に立つ姥捨山(おばすてやま)
しるき名所と風雅士(みやびお)が 詩歌に詠てぞ伝えたる

旭将軍義仲も 仁科の五郎信盛も
春台太宰先生も 象山佐久間先生も
皆此国の人にして 文武の誉れたぐいなく
山と聳えて世に仰ぎ 川と流れて名は尽ず

吾妻はやとし日本武 嘆き給ひし碓氷山
穿つ隧道(トンネル)二十六 夢にも越ゆる汽車の道
みち一筋に学びなば 昔の人にや劣るべき
古来山河の秀でたる 国に偉人のある習い


今度4月頃に長野でうたごえ喫茶をやるんで、どんな曲をやるんだろうと考えていて、かねてよりリクエストもいただいておりましたこの曲をMIDIで作ってみました。
でも、付け焼刃的にはちょっとやそっとじゃ対応出来んでしょうね。
なんでも、長野の方々は飲めばこの歌がでてくるとか。
しっかりと地元に根を張った県民歌になっているんですね。

この歌で東京を謳ってみますと、

 江戸の国は関東に 埋め立て出来たる国にして
 そびゆる山は愛宕山 流るる川は渋谷川
 麻布十番 六本木 夜の世界の歓楽街
 江戸前うみは自然なく いにしえの面影ぞ今はなき

いやはや自虐的ですな。

JASRAC情報
製作日誌:
平成23年1月14日 歌詞のみ
平成23年1月17日 MIDIをアップ