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すべてか無か KEINER ODER ALLE

【原詩】ベルトルト・ブレヒトBRECHT BERTHOLD
【作詞・作曲】林　光
【MIDIデータ作成協力】Iwakichsky

１．奴隷たちよ　君を
　　解放するのは誰だ
　　下積みの底に　いる者が
　　君の叫びに　耳を貸すだろう
　　奴隷たちだけが　君を
　　解放するだろう
　　※ひとり残らず　死ぬか生きるか
　　　すべてか無か
　　　武器を取るか　それとも鉄鎖か
　　　ひとりでは　戦えぬ

２．飢えたる者よ　君に
　　職を与えるのは誰だ
　　飢えをしのんでいる　俺たちに
　　君のいく道を　教えさせてくれ
　　飢えている者だけが　君に
　　パンを与えるだろう
　　※（くりかえし）

３．しいたげられた　君の
　　復讐をするのは誰だ
　　同じなかまの　俺たちの
　　貧しい者たちの　戦列に加われ
　　俺たちが　君のために
　　復讐をしよう
　　※（くりかえし）

４．うちのめされた者よ
　　始めるのは誰だ
　　やむにやまれぬ　苦しみに
　　明日でなく今日　立ち上がるのだ
　　明日でなく今日　立ち上がるのだ
　　※（くりかえし）

革命歌の歌詞を集約したような歌ですね。音楽センターのＣＤでは『すべてか無か』という題名で日音協の譜面では『死ぬか生きるかだ』となっていました。(Iwakichsky)

ドイツの劇作家ブレヒト(1859-1956)の作品ですが、その中のどれに入っていたのでしょうね？三文オペラ？それともこのタイトルの戯曲か何かが有ったのかもしれませんが、SoFar、不明です。
初期のブレヒトは市民社会に反発して高校生のときから創作を始めている天才的アナーキーだったようです。30歳頃に「三文オペラ」を書いてますが、その頃にはマルキストとしての頭角を顕してきてます。しかし、世はファシズムの時代に。最初はデンマークに亡命、反ファシズム運動の活動を続けてます。その後、フィンランドへ。彼を追うようにナチスの侵略が進んでゆきます。

ブレヒトに関するHPでの記述はかなり沢山ありますのでそちらを参照してください。
作曲者の林光さんは、ブレヒトの関係の作品をいろいろと出しているようです。
・好きな男と行きたいの
・朝に晩に読むために
・八匹目の象の歌
・欠陥
・神々と善人たちの無防備状態の歌
・決議

いずれも難解そうなタイトルですな。

参考