midi版はこちら    mp3版はこちら  ただいまMP3で演奏中 水源地の森

水源地の森

【作詞】藤原 富枝
【作曲】藤原 富枝

水源の森に入って
そっと目を閉じてごらん
木々のざわめき
せせらぎの音

水源の森に入って
いっしょに芹を摘もう
さわがにが遊び
ハヤが踊る

  水源の森の日暮れ
  飛び交うホタルたち
  山の怒り満ち
  地滑り響く

水源の森に入って
子どもたちが歌う
どんぐりを握りしめ
大空に向かって

水源の森に入って
まいらず橋を渡ろう
粉雪の舞う
寺尾谷への道

水源の森や林は
根元に水を貯えて
生命(いのち)の源
水源地を守る





「久留米市の寺尾谷」
ホタルが自生し、環境省のレッドリストで絶滅危惧種とされている「カビゴケ」(カビゴケ属)や、福岡県のレッドデータブックで貴重・希少種にリストアップされているイワヒトデ、冬虫夏草、ベニツチカメムシなど動植物20種の生育・生息が確認されている久留米市の寺尾谷
この写真は、久留米市のAnzaiさんのHPから拝借しました。写真をクリックすると、AnzaiさんのHP「花の谷便り」へジャンプします。

「福岡県水源地の森」と呼ばれる場所で、林野庁指定の保安林が広がっている久留米市の寺尾谷にごみ処分場建設が進められてます。福岡県民の健康を守る飲料水を供給する、筑後川の支流高良川の上流に位置する寺尾川に沿ってごみ処分場を作ろう、というのですから、あきれた話です。そんな無謀な計画に反対し、運動をしている「いのちを守る会」の事務局から曲作りの依頼を受け出来た歌がこの曲です。久留米市の藤原さんの作品です。森田ヤエ子さんの詩に曲をつけていたり、九州では幅広い活動をされてます。

【H16.3.6】久留米アザレア合唱団主催の寺尾谷ツアー参加記

菜の花が咲き乱れる寺尾谷。
久留米市の飲用水の水源、高良川の源流。

一方、地盤が弱く、常にがけ崩れなどの危険をはらんでいる地形

何でここに、ゴミ焼却灰と不燃ゴミを埋蔵するための設備が必要なのでしょうか。
近くに、自衛隊の演習場があります。

・生活に不可欠なゴミ処理
・戦争を放棄している国の自衛隊の施設

どっちの優先順序が高いのでしょうか?
そうですよ、演習場にゴミ処理場を作ったら話は早いじゃないですか。
これが、この菜の花の向こうに展開される光景です。

5年間で満杯になってしまう計算です。
そのための費用が33億円。

今日、これだけの費用をかけてゴミ処理を行うなんて、全く時代遅れもいいところです。

【寺尾谷を案内していただいた方々】

Matsuoさんは、そもそも久留米センター合唱団のリーダーですが、この水源地を守る闘いに尽力をされてます。

本業は、看板屋さん。
    
Anzaiさんは、HP「花の谷便り」を立ち上げて、全国的にこの問題をアピールしております。

ごみ処分場はいずれにしても作らねばならない施設です。しかし、環境を考えると二つの重要なポイントがあります。
【先ずは、ごみを出すほうの問題】
これがいま一番自分に問いかけねばならないと思います。エーちゃんは5年ほどドイツで生活してましたが、そのごみに対する徹底した考え方はさすがドイツ人と感心します。生活ごみの量が全然少ないんです。大量消費・浪費の時代の名残りがどうしても我々の中に残ってます。まず、これを一掃することが肝要ですね。


【次は、それを処分するほう】
ドイツのチェコ国境で地下水の浄化設備を建設している現場に行ったことがあります。チェコのガラス産業が投棄した鉛などを含む有害廃棄物で地下水が汚染されているため、地下水が河川に流れ出る前にフィルターをかけているわけです。その昔、まだ環境問題の考えのなかった頃、クリスタルガラスを作るための鉛化合物の廃棄物が無造作に捨てられ、そのツケが今に膨大な処理費用を生んでいるのです。
また、同じドイツの北部の町でごみ処分場を作る計画案を見てきたことがありますが、(ドイツはごみ処理を焼却ではなく、埋め立てでやってます)地下水への影響をなくすために二重三重どころではない、十重くらいの安全策を講じてました。要するに、ごみ埋立地の上に降る雨は、絶対にごみの中を通って地下水へ流れ込まない仕掛けを作ってます。遮水シートもウッソーというくらい厚さがあり、更に万が一破れても次善の防護策が採られている...という按配です。
排水管も東京・夢の島のようなコンクリート管(土中に埋設したとたんに汚水リークのリスクがある)ではなく、プラスチック管を使ってます。それもダイオキシンリスクのある塩ビではなく、耐用年数の長いポリエチレン管です。
ポリエチレン管のメリットは、中に漏水センサーを取り付けて、万が一の対応(その部分だけ掘り出してリプレースする)も可能ですが、当時(1995年)まだこの技術は確立されてませんでしたね。 更に、その建設場所は、寺尾谷のような場所でなく、どちらかと言うとちょっとした郊外程度の場所。その処分場は40年で満杯になる計算ですが、40年後には小高い丘が出来て、市民の憩いの場になる、という計画です。

JASRAC情報

製作日誌:
平成15年1月14日 作曲者からピアノ譜をいただきMIDIデータを作成
平成15年1月17日 ピアノ譜を忠実にMIDI化したピアノヴァージョンで本ページ作成
平成15年1月18日 「のび」風フルヴァージョン
MIDI操作パネルをつけました。同時に再生しないでくださいね。
このパネルを右クリックでMIDIデータの保存(ダウンロード)が出来ます。
本来、すべての曲にこの仕組みを使いたいのですが、JASRAC管理下の著作権のある曲では、このやり方が禁止されているためです。
平成15年1月31日 やっと完成!っていうか、作曲者の藤原さんにあれこれ手伝っていただきました。ピアノ版では、エンベロープなど藤原さんが手直しをされてます。フルバージョンではコード進行の間違いなどを指摘いただいて修正しました。
平成16年1月28日 一年前なんですね、この曲について取り組んだのは。早いものです。この間、歌詞の推敲があったようで、6番の最後、「守ろう」が「守る」に。歌としてはこの方がいいですね。
平成16年3月1日 写真をクリック「花の谷便り」のtaeさんのHPにJumpしますが、URLが変更になりましたので、修正しました。
平成16年3月14日 H16.3.6久留米アザレア合唱団主催の「寺尾谷ツアー」のレポートを追記しました。