旅の夜風
【作詞】西條 八十
【作曲】万城目 正
花も嵐も踏み越えて
行くが男の生きる途
泣いてくれるな ほろほろ鳥よ
月の比叡を 独り行く
優しかの君ただ独り
発(た)たせまつりし旅の空
可愛い子供は女の生命
なぜに淋しい子守唄
加茂の河原に秋長(た)けて
肌に夜風が沁みわたる
男柳がなに泣くものか
風に揺れるは影ばかり
愛の山河 雲幾重
心ごころを隔てても
待てば来る来る愛染かつら
やがて芽をふく春が来る
松竹映画「愛染かつら」の主題歌。霧島昇とミス.コロムビアのデュエットで昭和13年の大ヒット曲。
デイサービスでボランティア歌う会をやりますと、大変人気のある曲です。
愛染堂というお寺の桂の木の下で愛を誓ったお医者さん(昭和13年版は上原謙、昭和54年版は鶴田浩二)と看護婦さん(同田中絹代と京マチ子)の物語。
その看護婦さんには、実は子どもがいて、すったもんだするわけですが、唄のうまい看護婦さんはレコードデビュー。なんだかんだと、お医者さんとの誤解もとけてメデタシメデタシ、というストーリー。
実は、この曲はあまり歌ったことがなかったので、いざ、歌おうとすると、間違ってばかり。
「花も嵐も踏み越えて」に続いて、
「行くが男のド根性、まっかに燃える・・・」って歌いたくなるし、
なんとか、2行目を乗り切っても、
「泣いてくれるな・・」の部分は、どういうわけか、青春は雲の彼方への「呼べば応える~」のメロディになってしまいます。
平成22年12月23日 | 歌詞のみ |
平成22年12月24日 | MIDIをアップ 藤山一郎の唄はテンポ98程度ですが、ちょっと早めの108で演奏してます。 |
令和4年12月6日 | やっぱり94に落としました |