炭鉱(ヤマ)の娘
【作詞】花田克巳
【作曲】玉置利雄
1.なんばの音を 子守りのうたと
聞いてねむって 育った私
焼酎くさい 父さんの頬の
ひげにさされて ないてたわたし
2.ぼたの埋立 はだしでとんで
硬函(ぼたばこ)ならぶ とっぱなに来て
九州に沈む 夕陽をながめ
戦死の父さん しのんだ私
3.朝のかがみに 化粧をいそぎ
おわりに強く 口紅ひけば
好きなあの人 かがみにうかぶ
化粧はスミに 負けないためよ
4.地下タビくさい わたしの足と
だんちにくさい あの人の足
並べて進めば ひらけてくるよ
本当の幸せ みんなのしあわせ
本当の幸せ みんなのしあわせ
この8月1日に、掲示板にすずきみちおさんが
炭鉱(やま)の娘という唄知りませんか?
南蛮の音を子守の唄と 聞いて眠って育ったワタシで始まる、確か3~4番まである歌の歌詞。何方かご存知ないですか?私はこの唄、60年代初頭に筑豊の炭住で聞いています。残念ながらいつの間にか記憶が不鮮明になってしまって・・・。
と書き込みされました。
これに対して、「異風者の通信」のMaekawaさんの掲示板へのカキコから(H18.8.2 #6151)
(元・宇部興産炭鉱労組執行委員 花田克己「うたは闘いとともに」より)
この歌は私が作詞した「炭鉱(ヤマ)の娘」に、日鉄二瀬の玉置利雄さんが作曲してくれたものである。「炭鉱の娘」は三池闘争のなかで、荒木栄の歌と並んで、三池の仲間たちはもちろんのこと、オルグに参加したたくさんの人々が自分たちのうたとしてうたってくれた。
「炭鉱の娘」の職場は選炭場である。私の妹も13歳からこの選炭場で働いた。第1回九州のうたごえのプログラムに「炭鉱の娘」が掲載され、第2回九州のうたごえの創作曲コンクールで3位に選ばれた。その後、三池闘争30周年を記念して「炭鉱の娘」「炭鉱の子」など6曲がミュージックテープとして作成され反響を呼んだ。
花田克己さんは、山口県宇部市在住の詩人会議会員で、70歳を越えた今も詩作に励んでおられるようです。
1番の「なんばの音を」は「南蛮の音」と書いて、南蛮とは、巻揚げ機のことでこういうものだそうです。ご参考まで。
JASRAC情報はありません
製作日誌:平成18年8月15日 | Maekawaさんから歌詞と楽譜をおくってもらいました。 歌詞の一部不明な所は再確認中です。 |
平成18年8月16日 | 歌詞割が今ひとつあやふやですが、楽譜におこしてみました。 |
平成18年8月19日 | 異風者の通信の常連さん、さっちゃんのアドバイスで全面的に作り変えました。 歌詞割、譜面の拍子設定などを見直しました。 |
平成18年8月21日 | タイトルが「炭坑の娘」になってました。髭爺さんからのご指摘。有難うございました。 |