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父さんからのプレゼント

【訳詞】矢沢  保
【作詞】ドリース
【作曲】ドルハニヤン
【MIDI製作協力】マルちゃん

お誕生日に母さんが
渡してくれた小包は
毛糸のチョッキ 私への
父さんからのプレゼント
*今は別れているけれど
 お前のお父さんは
 とっても優しい人だった
 大きくなればわかるだろう

夜通し母さん編んでいた
チョッキを何で着てないの
隣の人にたずねられ
初めて知ったその秘密
*(くり返し)

私は父さんいなくても
母さんいれば幸せよ
チョッキをどうも有難う
そのぬくもりをかみしめる


「ロシア民謡集」の解説によりますと、「ソビエトの歌としては珍しく両親が離婚した娘のうた。
1975年NHKロシア語講座で放送され、ビクターでレコード化されている」
といういことですが、ここで、珍しいのは、このうたのテーマであり、両親の離婚は全然珍しいことではないという点。あまりにもありふれているテーマ故に、珍しく取り上げられたのか、あんまりこういうことに触れたくないからこれまであまり取り上げられてこなかったのか。

とにかく、あの国は寒いし、当時は娯楽も少なかったため、結婚年齢が低く、いきおい、若気の至りだったということで離婚率も高かったようです。
それと、アルコール中毒が多く、これも離婚が増大する原因にもなっていました。
そもそも、キリスト教では離婚が罪悪視されておりましたが、各国とも1960年代に離婚が合法的になってきました。ソ連でも1965年に離婚法の制度緩和がされています。

そういえば、「イタリア式離婚狂想曲」って映画がありましたね。
イタリア、ドイツ、フランスあたりの離婚制限の緩和は1970年代になってからです。
イタリアでは1960年代はそう簡単には離婚ができなかったようです。

JASRAC情報
製作日誌:
平成20年2月1日 歌詞のみ
平成20年2月29日 MIDIをアップ