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私と小鳥と鈴と

【作詞】金子みすヾ
【作曲】大西進

わたしが 両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のように
地面(じべた)を速くは走れない

私が体をゆすっても
きれいな音は出ないけど
あの鳴る鈴は私のように
たくさんの唄は知らないよ

※鈴と、小鳥と それから私
 みんなちがって みんないい


金子みすヾの全詩を歌うコンサートが今年月一で開催されております。
今日、8月12日に新宿のともしびで第8回のコンサートがあり、作品No.106~118が披露されました。
ともしびのソプラノ歌手、清水正美が2001年11月から3年がかりで全512曲に取り組み、今回は再挑戦。
この曲は、作品No.431ですが、テーマソング的な扱いになっているようです。
(ともしびの「うたの世界533」の2004年度版補遺にも掲載されていますね。

金子みすヾは3人兄弟の真ん中。
結構、活発なお嬢さんだったようですが、学校の成績では、音楽と体育が苦手だったとか。
そんな金子みすヾが「速く走る」とか「唄」について詩作しているというのはユーモラスな話。
でも、この曲の一番いいところは、最後の「みんなちがって、みんないい」という下り。
大西進も、作品のタイトルとしては、「私と小鳥と鈴と」も三拍子的でいいけど、そのものずばりの「みんなちがって、みんないい」というでもよかったんではないだろうか、と、今日のコンサートで述べておりました。

JASRAC情報

製作日誌:
平成19年8月12日 歌詞とMIDIをアップ