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山の友よ「虹芝寮々歌」

【作詞】戸田 豊鉄
【作曲】戸田 豊鉄

1.薪割り 飯炊き 小屋掃除
  みんなで みんなで やったっけ
  雪解け水が冷たくて
  苦労したことあったっけ
  今では遠く みんな去り
  友をしのんで 仰ぐ空

2.幕営 グリセー 岩登り
  みんなで みんなで やったっけ
  岩のなだれをひきおこし
  苦労したことあったっけ
  今では遠く みんな去り
  友に写真に眺めいる

3.堅炭、八峰、ジャンダルム
  皆で皆でやったっけ
  ルンゼで雨にたたかれて
  苦労したことあったっけ
  今では遠く皆去り
  友の姿を夢に見る

4.前傾 外傾 全制動
  みんなで みんなで やったっけ
  雪が深くて ラッセルに
  苦労したことあったっけ
  今では遠く みんな去り
  友に便りの 筆をとる

5.唐松萌ゆる 春山を
  みんなで みんなで やったっけ
  思わぬ雪に ワカン履き
  苦労したことあったっけ
  今では遠く みんな去り
  山よお前は わが心
  山よお前は わが心


30数年まえの"うたう会「のび」"では、もちろんメインはうたごえですが、サイドビジネス的に山歩きをする仲間(うたごえがサイドビジネスかもしれんけど)が多かったために、この曲のような歌を取り上げることも多かったですね。土曜日の夜10時から11時ごろのカチューシャでは、夜行の中央線に乗るための時間つぶしの山男や山女が水谷さんのアコーディオンで山の歌をしこたま歌ってケイキをつけて出かけて行きました。そうそう、あかつきの大合唱というのもあって、大晦日の真夜中からに高尾山や大菩薩峠に登って、新年のご来光を仰ぎながら「あかつきの空に」などを合唱するという企画もありましたね。あの重いアコーディオンを担いで、かつ弾きながら登るんですからアコーターってのはかなりの重労働だったんですね。要するに、うたごえと山登りって結構関連があるわけです。

さて、この曲は成蹊大学の山岳部の谷川岳での歌です。ウチの大学の山寮(?という山の中ではないですが)は秩父にありました。この山寮には、電気だけしかなく、水道もガスもありませんでした。水は井戸。火は薪でした。1番の歌詞はまさにその通りでした。2番以降は、谷川岳と秩父の差ですね。秩父はその意味では都会だったんですね。

なお、この作品の正式名称は「虹芝寮々歌」で副題が「山の友よ」「山の友によせて」(ダークダックス版)です。

JASRAC情報

製作日誌:
平成14年10月15日また、マルちゃんからのリクエストです。
平成14年10月21日成蹊高校音楽部の出身のMutoさんから、昔のガリ版刷りの楽譜の歌詞をいただきました。4番までかと思ってましたが、5番まであるんですね。歌詞も微妙に入り組んでました。