夜ふけの桟橋
【訳詞】飯塚 広
【作詞】グレベンニコフ・ドブロンラポフ
【作曲】バフムートワ
【MIDI作成協力】マルちゃん
波立つ海に浮かぶ
艦(ふね)に圧力かかる
静かに艦(ふね)は沈む
僕らは潜望鏡
果てしない波を見る
*夜ふけの桟橋
おまえは知っている
潜水艦が帰る
疲れを癒しに
海からとおく帰る
岸辺 すばらしい朝
ふるさと やさしい君
ふたたび北の海
極地にも春がくる
*(くり返し)
別れの日が近づく
海の深い底から
はるばる雪の原で
いつでも君の顔
さわやかな愛がある
*(くり返し)
1976年が初版の「ロシア民謡集」の解説では、「最近のヒット曲」ということですから、ロシア版赤木圭一郎か、小林旭あたりでしょうか。
こちらは霧笛のむせぶ桟橋でマドロスさんが港町のバーあたりの女給さん(と当時はいってませんでしたっけ?)と別れを惜しんで、という感じに対して、あちらさんは潜水艦の水兵さんが、奥さんと別れを惜しんで、ということかな。
とにかく冬が長い国ですから、ほかにやることもなく、勢い初婚年齢がとっても低いのですから、シチュエーションもそういう風になるのだとおもいます。
ちなみに、この曲から遡ること70年。バルチック艦隊には、造船技師ポリトゥスキーという青年が旗艦スワロフが乗っておりました。若い新妻を残し、その往復書簡を「坂の上の雲」ではたびたび取り上げています。
もちろん、このころは潜水艦なんかないでしょうけど、出航のときはこんな情景だったのではないかと目に浮かびます。
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製作日誌:平成19年7月22日 | 歌詞のみ |
平成19年7月28日 | MIDIを作成 |