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夢・笑顔(スマイル)

【原詩】西崎勇次
【作詞】榊原あきひろ
【作曲】榊原あきひろ

Ah- Ah- AhAhAh- 
ワン・ツー・スリー・オゥ!

幼いころから 私は夢見ていた
子どもたちと 過ごす 保育の仕事

可愛い笑顔に いっぱいいっぱい囲まれ
みんなで一緒になってお唄を歌おう

今日もニコニコ サァおいで
ピッカピッカ キラキラ はしゃぎ声
「先生遊んで~」
Dream and Smile Yeah!
いつもやさしく 寄り添ってあげたい
私の夢

走って ころんで 泥んこさん
すくすく いきいき 大きくなあれ
「先生 こっち来て!」
Dream and Smile Yeah!
いつもやさしく 見守ってあげたい
私の夢

いつもやさしく 寄り添ってあげたい
私の夢


うたごえ新聞2008年8月19日No.2123の紹介曲より。
大阪・門真市にある7つの公立保育所で働くアルバイトの保育士さんたちを励ます歌です。

原詩作者西崎勇次さんから、この曲の背景について、説明をしてもらいました。

【西崎さんの自己紹介】
大阪府庁をはじめ、府下の自治体とその関連で働く職員を組織しています労働組合の地方産別組織であります大阪自治体労働組合総連合の専従(組織拡大専任者)として、特に非正規職員の労働条件向上と安定した雇用を求めることを担当しておられる方です。

【この曲の背景】

  1. 自治体の非正規職員とは
    いま、全国の各自治体では正規職員を任用せずに、地方公務員法22条での非正規職員を任用しており、非正規職員の数は3割を越えて4割近くにもなっています。
    大阪では、5割が非正規職員の自治体もあります。

    22条での任用と言うのは、
    1. 緊急時に任用することができ、6ヶ月の間をおいて再度6ヶ月の契約更新ができる。
    2. 1年以上の雇用延長はできない

    となっており、本来は古墳の発掘作業など期間の限定される作業への任用となっています。

  2. ところが実態は、
    ところが、自治体ではこの22条を利用して、自治体の職場に「臨時・非常勤・アルバイト・パート」など、様々な名称を用いて非正規職員を任用しており、しかも保育所や病院など業務に期間の定めのない職種で任用しています。
    その結果、1年どころか10年・20年と非正規で自治体の職員として働いている人たちがたくさんいます。

    身分が非正規ですから、10年働いても賃金の昇給もなく、大阪では時間給が最低賃金731円で働いている非正規の職員もいます。 非正規職員は、契約更新の時期になると「今回は更新してもらえないのでは」「正規職員と同じ仕事をしているのに差別がひどすぎる」など、不安と不満が充満しています。

  3. 更に、保育園では
    そんな労働環境を何とかしたいと、3年前に門真市のアルバイト保育士で働く70名が、大阪自治労連公務公共一般労組門真アルバイト分会スマイルを結成し、「仕事の中身同じなら、権利もお金もみな同じ」といったキャッチフレーズで、安定した雇用と均等待遇を求めています。

    ところが、門真市では公立保育所7園のうち4園を平成21年度をもって、一気に民営化することを保護者への説明も不十分な中で議会で可決してしまいました。
    アルバイト分会スマイルの仲間はじめ、130名のアルバイト(パート含む)保育士の雇用確保を求めて現在奮闘中です。
    そんな不安定な状況の下でも保育園で笑顔を絶やさずに働いている彼女たちを何とか励ましたく、この曲が誕生しました。






JASRAC情報はありません

製作日誌:
平成20年8月17日 歌詞のみ
平成20年8月18日 MIDIをアップ
平成20年8月21日 原詩作者の西崎さんから、この曲の背景をお伺いしました。
同様な事例として、東京・杉並区のケースがありました。区営施設民営化方針により保育・図書・学校栄養士の非常勤を廃止が打ち出され、4名の非常勤保育士が解雇されたのですが、4年間の解雇撤回闘争ののち、全員が復職を勝ち取っています。
このときに出来たうたごえが「先生大好き」です。