HEIWAの鐘

【作詞・作曲】仲里幸広

よみがえれ あの時代(とき)へ
武器を持たぬことを伝えた
先人たちの声を
永遠(とわ)に語り継ぐのさ
脅かすことでしか 守ることができないと
くり返す戦争(つみ) 忘れゆく
愚かな権力(ちから)よ
※1
いつか(自由な空が)
虹かかる(翼ひろげゆく)
風に(高く大きな) 幸せ贈るだろう
※2
ぼくらの生まれたこの地球(ほし)に
奇跡を起こしてみないか
拳をひろげてつなぎゆく
心はひとつになれるさ
平和の鐘は 君の胸に響くよ

唄い踊り助け合った
振り向かず 笑い続けた
誇る島の魂を 永遠に守り抜くのさ
銃声が鳴り響き 海や大地が砕け散る
正義の叫び こだまする
フェンスを飛び越えて
君が(一人立てば)
変わるのさ(明日へ輝いて)
ずっと(未来の夢を)ここに残してゆこう
ぼくらの生まれたこの地球に
奇跡を起こしてみないか
拳をひろげてつなぎゆく
心はひとつになれるさ
平和の鐘は 君の胸に響くよ

※1くりかえし
※2くりかえし
平和の鐘は 君の胸に響くよ


2000年5月にリリースされ、同年7月の第26回主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)で紹介され、それをきっかけに小中学校の合唱コンクールなどで歌われている。
2005年度には高等学校の音楽の教科書にも掲載されていて、中学生・高校生向けの合唱楽譜集にはほとんど掲載されていますね。

作者は、琉球にまつわるこんな話を元に、この曲をつくりました。
19 世紀のイギリスの海軍将校であり旅行家、バジルホールが琉球を訪れ、その旅行記を当時セントヘレナ島へ島流しにあっていたナポレオンに話します。(『琉球その他の東海航海記』1826 年刊より)
バジルホール:「信じられないことですが、この広い世界に武器を一切持たない国があるのです。」
ナポレオン: 「武器を持たないだと? 大砲も持たないのか?小銃くらいは持っているだろう?」
バジルホール:「いえ、それが小銃も持っていないのです。」
ナポレオン: 「それでは槍くらいは持っているだろう? 弓矢はどうなんだ?」
バジルホール:「それが槍も弓矢も持ってないのです。」
ナポレオン: 「信じられない!なんということだ! 一体、武器も持たずにどうやって敵と戦うというのだ?」
バジルホール:「琉球の人々は戦争をしたことがないばかりか外敵も内敵もなく平和に暮らしているのです。」
ナポレオン: 「なんということだ! 戦争を知らないだと!一度行ってみたいものだ」

製作日誌:
令和4年5月17日 歌詞とMP3をアップ/FONT>