あの日の授業

【作詞】笠木透
【作曲】安川誠

1.あの日の先生は 輝いて見えた
  大きな声で教科書を 読んでくださった
  ほとんど何も 分からなかったけれど
  心に刻まれた あの日の授業

~語り~
 「そこで、今度の憲法では日本の国が、決して二度と
  戦争をしないようにと、二つのことを決めました。
  その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争を
  するためのものは、いっさい持たないということです。
  これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。
  これを戦力の放棄といいます。『放棄』とは『捨てて
  しまう』ということです。しかし、みなさんは、決して
  心細く思うことはありません。日本は正しいことを、
  他の国より先に行ったのです。世の中に、正しいこと
  ぐらい強いものはありません。」

2.あの日の先生は 熱っぽかった 
  これだけは決して 忘れてはいかんぞ
  あわをふいて ほえたり叫んだり
  心に刻まれた その日の授業

~語り~
 「もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、
  決して戦争によって、相手を負かして、自分のいい
  ぶんをとおそうとないということを決めたのです。
  おだやかに相談して、決まりをつけようと云うのです。
  なぜならば、いくさをしかけることは、結局自分の
  国をほろぼすようなはめになるからです。また、戦争
  とまでゆかずとも、国の力で相手をおどかすような
  ことは、いっさいしないことに決めたのです。
  これを戦争の放棄というのです。
  そうして、よその国となかよくして、世界中の国が
  よい友達になってくれるようにすれば日本の国は
  さかえてゆけるのです」

3.あの日の先生は 涙ぐんでいた
  教え子を戦場へ 送ってしまった
  自らをせめて おられたのだろう
  今ごろ分かった あの日の授業

4.あの日の先生は 輝いて見えた
  大きな声で教科書を 読んでくださった
  ほとんど何も 分からなかったけれど
  心に刻まれた あの日の授業

 


今日、新宿のともしびで歌ってきました。
今年、大阪から上京してともしびに就職した永井さんのリードです。
永井さんとは、昨年暮れの大阪ともしびの望年会で「来春、ともしびに行きます」と宣言。お待ちしてましたよ。
この曲は、永井さんが、大阪時代に、大阪ともしびのまるちゃんと一緒に歌ってきた曲だそうです。

ネット検索しますと、千葉ゴリさんのHPの掲示板に秋田合唱団のさんしろうさんが「歌ったよ」とカキコしているのが連休明け。
結構、色々な場面で歌い継がれているのですね。

音楽センターから1993年に笠木透SONG BOOK'93のなかで掲載されてますので、その頃の曲だと思います。



JASRAC情報

製作日誌:
平成17年7月5日 歌詞のみ
平成17年7月6日 MIDIを作成
語りの部分は、旋律をMusicBoxで2回繰り返してます。かなりゆっくりと読んでいただけるとピッタリです。1番のほうは、ちょっと余ってしまうかもしれませんけど。