あの町この町

【作詞】野口 雨情
【作曲】中山 晋平
【MIDI製作協力】マルちゃん

あの町この町 日が暮れる
日が暮れる
今きたこの道 帰りゃんせ
帰りゃんせ

おうちがだんだん 遠くなる
遠くなる
今きたこの道 帰りゃんせ
帰りゃんせ

お空に夕べの 星が出る
星が出る
今きたこの道 帰りゃんせ
帰りゃんせ


日本の歌 百選より

大正14年に「コドモノクニ」で発表された曲です。
それにしても、よく分からないシチュエーションです。

「かえりゃんせ」というのは、「さあ、帰りましょう」という意味でしょうか?
似たような言い回しで「とおりゃんせ」がありまして、これは「通ちゃだめ」という意味と思っていました。
昔、この歌を歌いながら遊んだときは、手を広げて通せんぼをしていたような記憶があります。手を広げている子の前に、二人で組になって鳥居のようなものを作って、他の子たちはそれをくぐって行き、手を広げている子と問答をするというような遊びでした。

「とおりゃんせ とおりゃんせ」
「ここは、どこの細道じゃ」
「天神様の細道じゃ」
「ちょっと通してくりゃしゃんせ」
「御用のないものとおしゃせぬ」
「この子の七つのお祝いに、御札をおさめに参ります」
「行きはよいよい、帰りは怖い、怖いながらもとおりゃんせとおりゃんせ」

もうひとつ分からないのが、2番の状況。
帰ろうとしているのに、なんで「だんだん遠くなる」んでしょうね。
天の上から神様が地上を眺めていると、日が暮れかけて、帰ろうとしている子どもが道に迷ってとんでもない方向に行こうとしているので、「おいおい、そっちじゃないよ」「こっちだよ」とアドバイスをしてあげているんですが、凡人の子どもには、神様なんか見えるわけがないんで、ますます反対の方向へ行ってしまっている、ということでしょうか?
そうなら、さて、この子はその後、どうなったでしょう?

JASRAC情報
製作日誌:
平成21年10月1日 歌詞のみ
平成21年10月22日 MIDIをアップ
楽譜は八分音符が主体ですが、曲想に「はずみをつけて」とありますので、三連符でMIDI化しております。