或る日突然

【作詞】山上 路夫
【作曲】村井 邦彦

或る日突然 二人黙るの
あんなにおしゃべりしていたけれど
いつかそんな時が来ると
私にはわかってたのよ

或る日じっと見つめ合うのよ
二人はたがいの瞳の奥を
そこに何があるか急に
知りたくてお互いを見る

或る日そっと近寄る二人
二人をへだてた壁をこえるの
そして二人すぐに知るの
さがしてた愛があるのよ

或る日突然愛し合うのよ
ただの友だちがその時かわる
いつか知らず胸の中で
育ってた二人の愛


1969年にデビューした芥川澄夫、山室(白鳥)英美子のフォークデュオ「トワエモア」の最初の大ヒットです。その後、札幌オリンピックのテーマソング「虹と雪のバラード」を歌ってましたが、1973年に解散しました。

なんで或る日突然黙ってしまうのか?
友達から恋人へ、おしゃべりの量的拡大が質的な変革をもたらす、というまあ、弁証法的帰結なんでしょうけど。
別の見方を、男のわがまま的な勝手な解釈をしますと、

  1. ある程度、彼女の気持ちもこっちに向いてきた。
  2. 男としては、これまで相手の気を惹こうと一所懸命に努力した。
    あーでもない、こーでもない、と面白おかしく無駄口ばっかりたたいていた。
  3. 一応目的は達成されたんで、もう、疲れたから、不本意ながらの道化役はやめる
とまあ、こいうわけですが、言い方を変えると、「釣った魚にエサはやらない」という論法。

でも、世の中に、本当にこういうことを言う人もおり、最近、離婚しちゃった友人は、結婚式の後にそういわれたんで、「そのうち、別れたる」って思っていたとか。
因果応報、或る日突然、全く逆のこともありうるのであります。

JASRAC情報
製作日誌:
平成18年11月27日 歌詞とMIDI
JASRAC登録は「ある日突然」ですが、参考にしている楽譜は「或る日突然」でしたので、楽譜に合わせました。