ぶらんこのうた

【作詞】コロニー・ぶらんこ、愛知のうたごえ協議会
【作曲】コロニー・ぶらんこ、愛知のうたごえ協議会
【MIDIデータ製作協力】マルちゃん

※ぶらんこがゆれる
 ぼくのゆめのせて ゆれている
 ぶらんこが ゆれる
 ぼくの夢のせて ゆれている

   ぼくのこの手とこの足が
   まっすぐに伸びて 歩けたら
   一人でぶらんこに のりたいな

※繰り返し

   ぼくのからだが つよくなって
   なんでも自分で できたとき
   かあさんの待ってる うちにかえるのさ

※繰り返し

   空をかける とりになって
   ぼくらのいきてる よろこびを
   もっともっとみんなに 知らせたい

 


コロニー(Colony 発音はカラニー)というと、植民地とか、ドイツのケルンやオーデコロン(ケルンの水)の由来ということ、それと、外国において同郷出身者が集まるところ(英英辞典では、American Colony in Paris という例示が出てました)という意味しか知りませんでしたが、この曲を契機に、広辞苑で調べましたら「入所が可能な心身障害者などの総合社会福祉施設」のことという事を改めて知りました。なお、広辞苑には、更に「ノーマライゼーションの思想の浸透により衰退」とありました。

この曲は、1971年に愛知県心身障害者コロニーで働く人たちのサークル「コロニーぶらんこ」の創作です。
ブランコにものる事の出来ない障害者の思いや夢を託すと共に、身障者の気持ちを健常者がもっと理解してもらいたい、と身障者と日常的に心の交流を続けているコロニー関係者の切なるねがいを込めた曲です。(うたごえ半世紀CDの解説書より)

1973年の厚生白書には、「心身障害児コロニーの早期設置を」という要求がでていることを挙げてます。
一方で、障害があっても街で暮らすというノーマライゼーションの理念が、1960年代に北欧で始まり、日本にも21世紀に入って浸透して来たようです。

ところで、最近は、Microsoftの推進するパソコンによるIT化とユニバーサルデザインによって、在宅勤務が身障者の人でも出来るようになってきてます。それはそれで人類の進歩ですが、家の中に閉じこもってしまって、地域社会との調和って取れるのでしょうか。
はやり、コロニーだとか、ノーマライゼーションとか、テクニックを論ずる前に、この曲が訴えてることを、私たちはもっと真剣に受け止めたいですね。

JASRAC情報

製作日誌:
平成18年8月25日 歌詞のみ
平成18年9月10日 MIDIをアップ。
MIDIでブランコに揺れている感じを作りたかったのですが、いろいろとやったのですが、この辺がエーちゃんの技術の限界です。
どっちかというと、メリーゴーラウンドみたいですけど。(^_^;)