冬景色

【作詞】不詳
【作曲】不詳
【MIDIデータ作成協力】マルちゃん

1.さ霧消ゆる 湊江(みなとえ)の
  舟に白し 朝の霜
  ただ水鳥の 声はして
  いまだ覚めず 岸の家

2.烏啼きて 木に高く
  人は畑に 麦を踏む
  げに小春日の のどけしや
  かえり咲きの 花も見ゆ

3.嵐吹きて 雲は落ち
  時雨(しぐれ)降りて 日は暮れぬ
  もし燈火(ともしび)の 漏れ来ずば
  それと分(わ)かじ 野辺の里


大正2年5月「尋常小学唱歌(五)」

湊江は広辞苑では港江ででてまして、「港のある入り江」だそうです。
でも、この風景は海に面したというより湖水に面している風景のような気がします。朝もやにかすむ霞ヶ浦(茨城県)とか、手賀沼(千葉県)のほとり、それも葦がいっぱい生い茂っているような、そんな中にぽつんと一軒家が。
海辺ですと、海の近くに田んぼはないだろうし(塩害でやられる)、海岸沿いのお花畑というのも。野辺の里というイメージも海岸寄りではないような感じです。

JASRAC情報

製作日誌:
平成16年9月26日 歌詞のみ
平成16年10月7日 MIDI作成
平成16年12月19日 展開部のタンバリンの音を下げました
平成21年7月9日 歌いやすいように1音下げました。(G→F)