【作曲】滝廉太郎
【作詞】武島羽衣

春のうららの隅田川
のぼりくだりの舟人が
 かいのしずくも花と散る
 ながめを何にたとうべき

見ずやあけぼの露あびて
われにものゆう桜木を
 見ずや夕暮れ 手をのべて
 われさし招く 青柳を

にしき織りなす長堤に
暮るればのぼるおぼろ月
 げに一刻も 千金の
 ながめを何にたとうべき

東京音楽学校の助教授だった21歳の滝廉太郎と、同じく赴任直後の28歳の武島羽衣の作品ですが、当初は、組曲「四季」として発表されました。
この「花」は第1曲で、女性二部コーラス、第2曲は独唱の「納涼」、続いて四部合唱の「月」、最後に「雪」という構成。
滝廉太郎はその後ドイツに留学しますが、23歳の若さでこの世を去ってます。一方の武島羽衣は、95歳で天寿を全うしてます。

JASRAC情報

製作日誌:
平成11年6月27日 MusicBox版を作成
平成17年9月10日 MIDIフルバージョンを作成しました。
平成17年11月27日 最後のテンポ、rit.からa tempoになるところがまちがってましので修正
平成18年4月23日 1番の歌詞の2行目の「のぼりくだりの」の「の」がもれてました。