花風の港

【作詞】西沢 爽
【作曲】猪俣 公章

赤いさんごの波散る島を
何であなたはすててゆく
出船ほろほろ花風(はなふう)の港
紅の手さじを前歯で噛んで
しのび泣くのも 恋のため

白く尾を引く ひめゆり丸の
船が残した みおの糸
切れずおくれよ 花風の港
切れてしまえば 別れていつか
会える夢さえない二人

誰も恨まず 悲しい胸を
抱いて見送る 青い海
背のびつまだち 花風の港
恋に死ぬのが 女であれば
石になっても 待ちましょう



美空ひばりの持ち歌は1500曲程度あり、その中で唯一、沖縄県をとりあげ、琉球舞踊の「花風(ハナフウ)」から構成したのがこの曲です。

那覇市街が一望できる、小禄地域内の金城がじゃんびら公園に、この曲の石碑があります。
石碑は、我が国唯一の地上戦が展開された沖縄で、戦後復興のために立ち上がった人々に生きる勇気と大きな夢を与え続けた美空ひばりへの恩返しとして建立されました。
2007年5月の事でした。

「花風」は那覇の港から船出する愛しい人を三重城の丘から見送る遊女の別れの切なさを題材にした踊りです。

JASRAC情報
製作日誌:
平成23年6月25日 一日遅れましたけど、24日は美空ひばりの命日。
掲示板でお世話になっているT・Nさんから、この曲をご紹介いただきました。
とりあえず歌詞のみアップ
平成23年8月14日 MIDIβ版をアップ。
まだまだ、手直しが必要です。
平成24年8月12日 完全4度下げました。(Eb→Bb)
美空ひばりの声はかなり低いので、歌いやすいようにしたつもりです。
楽譜も参考までに。