花かげ

【作詞】大村 主計
【作曲】豊田 義一

十五夜お月さま ひとりぼち
桜吹雪の花かげに
花嫁すがたのおねえさま
くるまにゆられてゆきました

十五夜お月さま見てたでしょう
桜吹雪の花かげに
花嫁すがたのねえさまと
お別れおしんで泣きました

十五夜お月さまひとりぼち
桜吹雪の花かげに
遠いお里のおねえさま
わたしはひとりになりました


一番4行目の「くるま」は「俥」と書かれています。
人力車のことで、そう思うと、昔はそんな場面があったんだな、って映画か何かのシーンを思い出します。
少なくとも、自動車じゃイメージがわきませんね。
詩は昭和4年に発表され、昭和6年に作られたこの曲ですけど、この頃は、日本ので国産自動車が日産とトヨタで始まる前夜。まだまだ、人力車が一般的な交通手段だったんですよね。

ところで、「ひとりぼち」ですけど、なんだか違和感があります。
口語的には「ひとりぼっち」で、広辞苑でみるち「独り法師」が訛ったものとのことです。
確かに歌ってみると、「ひ~とり~ ぼ~ち」の方が歌いやすいのかな?

JASRAC情報
製作日誌:
平成24年11月4日 歌詞のみ
平成24年11月11日 MIDIをアップ