花言葉の唄
【作詞】西条八十
【作曲】池田不二男
1.可愛いつぼみよ きれいな夢よ
乙女心に よく似た花よ
咲けよ咲け咲け
朝露夜露
咲いたらあげましょ
あの人に
2.風に笑うて 小雨に泣いて
なにを夢見る 朝花夜花
色は七色
思いは十色
咲いたらあげましょ
あの人に
3.白い花なら 別れの涙
赤い花なら うれしい心
青い花なら 悲しい心
咲いたらあげましょ
あの人に
最近、イラク戦争の影響で「平和」系の曲が続いてましたので、「うたごえ歌謡」系を作ってみました。
この曲は、エーちゃんも最近知ったんですが、清楚ないい感じの曲だと思います。新宿「モンターニュ」の定番です。ともしび歌集「うたの世界」には掲載されていないので、「モンターニュ」のリーダーさんの好みだったんでしょうね。都はるみのファンだったのかな?
エーちゃんは高校生のとき、部活は「放送部」でした。企画部に所属していて、いわゆるプロデューサーってヤツですな。他に、アナウンサー部、技術部があって、この3人で放送番組を作ってゆくんです。昼の休憩時間に、ディスクジョッキーをやったり、放送劇を流したり。そのDJなんですが、選曲で、学校側から「歌謡曲とBeatlesはダメ」という制限が加えられてましたね。ですから、もっぱら、映画音楽、ラテン音楽、POPS、それとクラシック系の軽音楽を使って番組を構成してました。
なんで「歌謡曲はダメ」なんだろう?と学校側に問いただしたことがあるんですが、色恋ザタの歌謡曲は高校生にふさわしくない、というもの。じゃあ、POPSだって同じじゃないか、というと、あちらは英語だからわかんないだろう。オイオイ、分かるようにするのが英語教育だろう、と、今なら誰でも反論するんでしょうが、当時は何となく納得してしまってました。
それよりも、歌謡曲って、そういうもんなんだ、と思い込んでしまって、うたごえに足を踏み入れたときに、「明るく健康的な《うたごえ》で、退廃文化の歌謡曲を」云々、というキャッチフレーズがすんなりと受け入れられてしまった次第です。そりゃ当時の歌謡曲と言えば、アッフ~ンの「伊勢崎町ブルース」、あなた好みの「恋の奴隷」、退廃の極みでしたから。
昭和11年、まだまだ、日本は清楚だったんですね。それが、今でも歌い継がれている、すごいことです。でも、継いでいるのが、新宿のおじさんたち。若い人たちに、もっと聴いて欲しいです。
製作日誌:
平成15年4月27日 | MIDIデータ作成 |